スーパーヒーローを育てる空の上に学校“スカイ・ハイ”に入学したウィル。彼の両親は超有名なスーパーヒーローのザ・コマンダーとジェットストリーム。当然ウィルにもスーパーパワーがと思いきや、彼には特別な力はなく、落ちこぼれ組に入れられてしまう。それでも学園生活をそれなり謳歌していたウィルだが、その“スカイ・ハイ”＆彼の両親が、悪の策略にはめられようとしていた！
   スーパー・ヒーロー・ファミリーという設定は『Mr.インクレディブル』に似ているが、本作は青春映画テイストがたっぷり。前半は落ちこぼれのコンプレックスに悩む主人公に友情や恋をプラス。この恋愛エピソードが次第に悪の香りを放ち始め、後半はSFアクションに。コミカルな要素も満載で、テンポも軽快。荒唐無稽なストーリー、善悪はっきりしたキャラ、特にスーパーヒーロー夫妻を演じるカート・ラッセルとケリー・プレストンが大仰な演技で劇画的キャラクターを嬉々として演じているのが愉快。気軽に楽しめる娯楽作だ。（斎藤 香）