620点は取れなくとも、決して悪くない
★★★★☆
多くの人が指摘していることですが、この本を完全マスターしても620点は狙えません。特に、日本人にとってはそうでしょう。600点以上を必要としている日本人の多くは既に文法で稼いでいると思われますから。
私は始めてTOEFLを受験して以来、structureは毎回ほぼ満点ですが、初回の得点は500点以下でした。この本に書かれている内容で、すでに頭に入っていたのは9割くらいです。おそらく総ては、高校までの英語でカバーされています。
日本人でありながら、文法のせいで高得点を逃しているという方は、この本をこなすとよいでしょう。演習が少ないという指摘がありますが(紙幅と、やや冗長な解説スタイルに起因すると思われます)、演習の解説が割と読みやすいのでサクサク進めてストレスが溜まりませんし(正解したときは解説は流してしまいましょう)、そもそも、620点をとるために必要な文法事項というのは多くないのです。この本を終えれば、解説の貧弱な本でも勉強できるようになります。
structureをほぼ満点から満点に、という方は、演習部分だけを見て、穴がないか確認していくだけでいいでしょう。本屋で手に取るなら,もはや文法書で満点を狙うというのは、コストが高過ぎます。620点を目指すのであれば、2,3回に1回は満点がとれる、くらいで妥協して他のパートに力を注ぐべきです。私も、そのレベルのスコアです。そのレベルを目指すのであれば、問題のレベルが620点レベルでないという指摘もされていますが、その点を懸念する必要はありません。難しい問題ばかりを解きまくる、という必要がないからです。TOEFLの実感として、即座に答えられない問題が4.5問あって、いわば、それが「620点」をとれるかどうかの分水嶺となる問題なのでしょうが、そこでの成否を分けるのは、これらの文法事項ではないのです(残念ながら、この点に踏み込んでいる本は、見たことがありません。)。
structureに課題を残す人で、かつ、解説なしの問題ではまだ勉強にならない、というレベルの人にとっては、悪くない参考書だと思います。著者がTOEFLを知り尽くしているとは、思いにくい内容ですが、そのこと自体は大した問題点ではありません(他に、「コレ!」という本もありませんし…)。
文法力の確認に
★★★★☆
塾で教えている生徒のために購入。ある程度の文法力がある人用。洋書でたくさん出ているTOEFL用のテキストよりは、論理的に解く練習になるので良い。あくまでも日本語で英語を勉強してきた人のためのテキスト。500点前後の生徒に対する指導には使いやすいが、決して620点レベルではないと思う。
最小限の努力で最大の効果
★★★★★
とにかく試験準備のための時間が限られていたので、文法には時間を
かけることができなかったし、更に言うと、かけるつもりもありませ
んでした。
そこで選んだのがこの1冊。良かったところは、
1.すぐに読み進めることができる。
2.点数を落としやすい部分のみコンパクトにまとまっている。
3.その他TOEFLに出題されそうな文法事項についても解説されている。
です。
前述したとおり時間がなかったので、間違えたりきちんと理解してい
なかった文法はカード化することで、結局1回しかやりませんでした。
あとは本番前にそのカードを見直すことで、実際にこれ1冊で29点と
れました。要した時間対効果を考えると十分すぎる結果だと考えます。
他の方のレビューにもあるとおり、内容が古い部分があるのかもしれ
ませんが、結果オーライということで自分にとっては星5つです。
文法満点のために!
★★★★★
前評判どおり素晴らしい本だ。解説が丁寧で今までなんとなくで正解したりはずしていた問題が自信を持って解答できるようになった。
この本のコンセプトが「とにかく点を取る」という方針なので、試験ぎりぎりで文法の得点がまだ延びる余地がある人にはおすすめしたい。
なにより来年からはIBTとなり文法がなくなってしまう。なんとしてもCBTで得点をとりたいならこの本を読むべきだ。
また、作者の解説がフレンドリーでおもしろいので、読みふけってしまう。
この本で620点はちょっと無理かも
★★★☆☆
確かにTOEFLの文法の本としてはコンパクトにポイントがまとまっているので、初めてTOEFLを受ける人や伸び悩んでいる人には良書であろう。
しかし著者も書いているようにTOEFLは妙な重箱の隅をつつく問題も出してくるので、これで620点は難しいのではないか。570点なら確実か。