入門レベル・・・とあるが
★★★★☆
正直そう感じるかどうかは人によりけりだと思う。
というのも、今まで高校や大学受験のために覚えてきた単語などとはカバーされてる範囲が相当異なるため。
今の高校英語はどうかは分からないが、少なくとも自分が受験生だった7,8年前には一度も目にしたことの無い単語が多く、覚えるのに非常に苦戦を強いられた。
むしろ同シリーズのスコア600レベル・730レベルの方が受験英語の範囲と一致しているため、取っ付き易さはそちらの方が遥かに高い。
(happenやrecognizeなどの基本単語が600レベルに色付きで出てきた時は拍子抜けした。)
またリスニングの習慣がほぼ無かった自分にとっては、訛りや国によって全く発音が異なる単語なども多々あり、こちらも大変な苦戦を強いられた。
「entrepreneur(起業家)」などはその典型例であろう。「tour」などの簡単な単語でも米と英では異なり、自分のリスニング力の無さに正直先が思いやられる時期もあった。
しかしこの点はオーバーラッピングやシャドーイングを繰り返す事で徐々に理解出来てくるものである。大事なのはとにかく続けること。繰り返すこと。忘れたらまた聞き、口で何度でも発音すれば必ず覚えられる日が来る。
電子辞書やインターネットの英語辞書は最大限活用し、とにかく米語との発音の違いを確認しておいた方が良いと思う。
総合的に見て、ビジネス英語への切り替えとしてはかなりの効果を発揮してくれる単語集ではなかろうか。
とりあえず470・600レベル、さらに頑張って730レベルまでを制覇すると、まるで文章の読解力とスピードが変わってくるのが分かる。
おそらくその頃にはあなたもTOEICの勉強が苦にならないだろう。
シリーズ通して構成が飽きっぽいのが欠点と言ったところ。(目的意識が無いとかなり辛い。)
なお、文法事項・構文の説明などが一切無く、日本語訳もちょっとこなれ過ぎ(忠実とは言えない)な部分があるため、大学生以上を対象としていると思われる。
他のレビュアーの方には申し訳無いが、普通の日本の小・中学生ではまず太刀打ち出来ないと思う。悪しからず。