先日、福岡に行ってきましたが、一番、印象に残ったのは、宗像大社です（福岡から北へ、車で約３０分）。
　４、５世紀頃、日本に朝鮮半島から文化が輸入された経路に宗像大社があるため、多くの国宝が出土し、神宝館に収められた国宝の山は、圧巻です。３階建の広い神宝館の１階は、半分以上が国宝、残りは重要文化財、２階はすべて国宝、３階は古文書が陳列されています。少し福岡から離れているためか、人が少なく、私は、一人で国宝の山に取り囲まれ、厳粛な気持ちになりました。気楽に行くには畏れ多いところかもしれません。
　なお、宗像大社は、その後、遣唐使の経路になったため、遣唐使の守り神となり、朝廷から厚く庇護され、この地域は、伊勢、鹿島、香取等とならぶ神郡（かみごおり）となりました。武家にも篤く信仰され、厳島神社も、宗像の女神を祭っています。
　また、「筥崎宮（はこざきぐう）」、「宮地嶽宮（みやじだけぐう）」とともに宗像大社をまわると三社参りになり、縁起がいいそうです。そして、筥崎宮には「敵国降伏」の扁額があり、元寇に由来し、石碑は東郷平八郎によるものとか。戦争末期の切手に、敵国降伏切手というのがありますが、この神社に由来します。宮地嶽宮では、七福神社ほか奥の宮八社めぐりも楽しめます。
　ぜひ、これらの神社も紹介してください。
　ちなみに、福岡の一の宮は、住吉神社と筥崎宮です。