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ラティーノ・ラティーノ!―南米取材放浪記 (幻冬舎文庫)

価格: ¥480
カテゴリ: 文庫
ブランド: 幻冬舎
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中古品ですが、状態はいいです。
生活の場所を自分で選べるのは幸せ。人生は環境に影響される。 ★★★☆☆
垣根涼介氏の著作は、「ワイルドソウル」からのファンです。アマゾンへの
移民政策が棄民政策だったことを知り、開拓民の悲惨さと逞しさを知りました。
この著作は、その取材日記とのことで、読み始めました。

 ブラジル人は非常に明るく楽観的だと「ワイルドソウル」では書かれていま
したが、今回の垣根氏の滞在でもそのことは書かれていました。

 その民族性というのは、住んでいる土地の気候や食物、環境と歴史によって
規定されているのではないかと思いました。以前、ベトナムに旅行したことが
ありますが、おそらく一年中常夏なので、外で寝ていても寒さで凍え死ぬこと
もなく、果物などは簡単に手に入るので、街ゆく人がのんびりしている気がしました。

 冷たい冬がなければ、アリとキリギリスではないですが、勤勉に働こうとか、
生活について将来を真剣に考えて今を生きようとか考えないと思います。

 現在、私は上海で仕事をしていますが、やはり故郷は日本だと思います。ブ
ラジル人も、自分の故郷が一番だと胸を張っている人もいます。わたしも、日
本に時々変えると良いなと思うことは多いです。

 観光や買い物、街の綺麗さや国民性など。良いところもたくさんあるし、良く
ないところもある。今後は日本と中国の良いとこ取りをしながら、仕事と生活を
していきたいと思っています。
南米をぶらつく ★★☆☆☆
 著者は小説『ワイルド・ソウル』で知られる人物。本書は、その取材のためにブラジルとコロンビアを旅行したときの記録。
 私は旅行記好きなので、そちらの関心から読んだのだが、あまり感心する内容ではなかった。市井の人々に近づき、その純朴さとか土地に根付いたさまを発見して歩くのだが、どうにも鼻につく文章なのだ。観光客とか商社マンの行かないようなところ、接触を持たないような人々に取材して、自分だけが刹那的だけど親密な心の交流を持ったのだと自慢する。典型的な「わかったような気になている」タイプに感じられた。
 これをもとに書かれたという『ワイルド・ソウル』はどんな内容なのだろう? まあ、ノンフィクションと小説はまったくの別物だし、小説は上手くてもエッセイは全然ダメという作家も少なくない(池波正太郎とか)。機会があったら、読んでみよう。
「ワイルドソウル」の取材・放浪記 ★★★★★
本書は小説『ワイルドソウル』の取材・放浪記であるが、どちらを先に読んでも両方とも十分に楽しめる気がする。
「南米」、「ブラジル」と来ると昨今日本国内では事件等もあって一般の日本人の印象は必ずしも良くないかもしれないが、「あけっぴろげ」であり、まわりのことには無頓着でマイペース。日本人とは根本的に異なる国民性で、その底抜けに明るい所は、ある意味羨ましくもある。
そんな正反対の地球の裏側に、日本人はどのように移民し、定着して行ったか、小説とは別に、南米・ラテンに興味のある方には旅行記としてお薦めする。
取材の成果は作者の行動力の賜物 ★★★★☆
コロンビア、ブラジルと二つの国に渡り取材を敢行した旅行記です。
作者の視点を通して、南米人のおおらかさが伝わってきました。
それは「ワイルド・ソウル」で、ケイが「日本は貧乏くさい」と言わしめたのと対比されたように、南米人との尺度の違いを浮き彫りにしていたと思いました。
「ワイルド・ソウル」上巻ではあれほど紙幅を割いて日本国政府を糾弾していたのが鳴りを潜め、ブラジル人の風俗、国民性に思考が及んでいるのに少し違和感がありました。日系一世を気遣って敢えて取り上げなかったのでしょうか。旅行記としては面白かったですが、作者の激しやすい性格に気後れしたので、★一つ減じさせていただきました。
こんな人と飲みに行ったら怖い...。やっぱりハードボイルドなんですね、この作者は。
まさに命がけ ★★★★★
快作、「ワイルド・ソウル」を書くための、作者の南米(ブラジル・コロンビア)への取材旅行を記した紀行文。とはいえ、外務省から渡航を止められているような場所への取材旅行であり、ここまで命がけで作品を書いている人間はそうはいないだろう。
作品を通じて感じられるラテン民族の鷹揚さと熱さ、これは日本人にはなかなか持つことができないものだと感じた。
「ワイルド・ソウル」未読の人にも、旅行記として十分楽しめる内容であるが、やはりまず「ワイルド・ソウル」を読むことをお薦めしたい。