紅茶に賭ける執念には頭が下がります。
★★★★★
私はこの本が出版される数年前に、スリランカで日本人女性に会い、その方は日本で、紅茶のファクトリーをオープンさせるべく、私の妻の実家や義姉夫婦のもとでホームスティしながら、紅茶の修行をしていました。 私は日本に帰って、暫く何の音沙汰も無かったのですが、
この本を読んでビックリ!しました。 この本の著者が、あの時のミツさんだったのです。
他人事では無いのですが、ロクアイヤー達の他にも様々な出会いや苦難を乗り越えて、頑張る姿は、とても真似できる事では有りません。
この本では、紅茶以外にもスリランカの現状を伝えたり、様々な醍醐味を含んでいますので
読んでみて、きっと幸せな気分になれると思います。
とっても好感が持てる、海外放浪記です
★★★★☆
こういう海外体験記は、うらやましさとやっかみで
だいたいは鼻につく感じの自慢話が多いのですが、
著者はなにしろ紅茶を極めるという
明確なビジョンを持った、大人の女性なので
単なる貧乏旅行や無茶体験の自慢を詰め込んだ本ではないのです。
本書の写真に何枚か映っている著者は
華奢でかわいらしい雰囲気の典型的な日本の20代後半(当時)です。
そんな彼女がスリランカの紅茶の産地と産業の実態を
まさに何でもみてやろうという感じで体験します。
この本で初めてウバという紅茶の産地名を知りましたが、
先日、清涼飲料のコマーシャルで「ウバ茶葉100%」などと
言っておりました。どれくらいの人がスリランカの地名だと
わかるのでしょうかね。
治安の悪さにもめげず(何せ、タミール・イーラム解放の虎)
女性というハンデにもまけず(宗教的に制約が多い)
初志貫徹する意思の強さには感心しました。
素晴らしい出会いばかり書いてあるので、
もっとどろどろした本音の世界も書いてあれば
星5つですね。
本当に泣いて笑える。
★★★★★
20代後半の女性の、チャレンジする姿勢が、おもしろく楽しく描かれています。
この本を読んで、チャレンジすることは楽しいと感じるかもしれない。
しかし、著者だから出来たともいえるかも。
紅茶が一つのキーワードではあるが、それ抜きにしても楽しめる本だと思います。
ギヒッラエンナン。
★★★★☆
シンハラ語で「行ってきます」。だそうです。紅茶修行の1年間スリランカ滞在を終えて著者がサヨウナラを言おうとしてこの言葉を教えられた。また帰ってこいよ、と。
デング熱におぼえつつ、辛いものが大の苦手なのに食事は3食激辛カレー。失礼ながら吹き出してしまいそうにコミカルなタッチながら、著者の紅茶道を究めるための当地での求道者的ライフスタイルが、紅茶に全く興味がないスターバックス党の小生にも十分伝わってきました。
たった1年でスリランカ国内の5大産地を全部制覇。その国並み・街並み描写は美しく、かつステイ先での生活描写は楽しそうで行ってみたいな感をおぼえながら小生には著者のような生活は無理、と思いつつ、好きなものを勉強しまくり、仕事にまでした著者は本当にうらやまし。