> 今ここで「精神科」についての体験をみんなで語り合うことは、みなさ
> んの日常生活で、もっと「精神科」に馴染んでもらい、これについて普
> 通に語り合えるようになることにつながると思います。そこで、精神科
> 医の気の利いた自己紹介が必要なのです。
本文では、精神科医の仕事をストレートに語るわけではなく、いろいろなトピ
ックを取り上げることで、間接的に精神科というモノを浮かび上がらせようと
しているようにおもえる。しかし、その手法が「精神科医の自己紹介」として
成功しているかどうかは微妙なところ。
また、話し言葉で書かれているところも、親しみやすい反面、意味がとりづら
くなっているところもあり、疑問符がつく部分もある。
しかし、個々のトピックを見ると、今まで気づかなかった視点、興味深い見解
などがたくさん。
軽く読める読み物としては、なかなか良いのではないかとおもう。