著者は還暦をすぎてから「手作り熟年の旅」と称するものを展開している人物。
　ゆっくり時間をかけ、自分で考え、歴史など調べながら計画し、旅を満喫しようというもの。本書のほかに、イタリアやスイスへの「熟年の旅」を記録した著作もある。
　しかし、読んだ印象は非常に悪い。とにかく、偉そうで押しつけがましい文章がいやだ。自分の見解以外は切って捨て、同行している奥さんにもきつく当たる。また、「歴史」に関心があるようでとても良く勉強しているのだが、なんだか一面的で理解が浅い。それをまた読者に蕩々と語ってみせるところが…。
　とはいえ、熟年ゆとりの旅というコンセプトはいいし、歴史の尊重という点でも賛同できる。理想的な旅のはずなのだが。
　あと、このひとは環境保護という言葉の意味を根本的に勘違いしているのではないか。

　筆者が、毎年行く奥様との旅行の際の旅行記です。
　イギリス旅行するなら、カントリーサイド行きたい！！という人にオススメの一冊。ゆとりの田舎旅というタイトルそのままで、読んでるこちらも気分はイギリス♪

　また、旅行の計画を立てるのが大好きという筆者に共感したり、奥さんが絵を描いていてカバンを盗まれてしまった時にいらだちながらも、さりげない優しさを見せる筆者をみて、熟年夫婦の素敵さを感じたり、とイギリス旅行以外のところでもなかなか楽しかった一冊です。
とても読みやすくて、一晩で読んでしまいました。：）