特別豪華な装飾などEmily本にはありません。ただあるのは、毎日が元気で華やかな著者Emilyの感性。抜きん出た上手い気の抜き方がここに凝縮され表現されています。日本の食卓文化はまだまだ浅く、こういう本の存在も知られていません。早く手にとって、こういう食卓の演出があるのだとお友達にも紹介しましょう

ゆで卵にゲストの名前を書いてネームカード代わりにしたり、芝生のランチではカップにペアグラスを結びつけたりと、役立ちそうな小さなアイディアはあるけれど、そもそもこうしたセッティングは、テーブルが相当大きくないと映えないのでは？　つまり、部屋自体が広いということが、暗黙の前提になっている気がする。六客分のセッティングはそれだけで迫力があるし、繰り返しによる統一美も出てくるし、背の高い飲み物グラスのために、食卓にはおのずとメリハリがつき、とても見栄えがするけれど……。日本ではどうなのかなあ。お料理がサーブされていない状態で、すでにこれぐらいカラフルだと落ち着かない、と感じてしまった。

ラブリーからシックまで、さまざまなセッティングが提案されています。
しかし「エレガント」なコーディネートは少ないかもしれません。
食器から何から何まで実行するのは難しくても、「これならできそう」というアイデアはたくさん詰まっています。
さらさらと読むよりは、写真をスミからスミまで見て、そこに｢自分ならこうする」といったひらめきをくれる良書だと思います。

とても気に入ってます。毎日の生活の中で、我が家でのちょっとしたおもてなし（友達家族を招く、子供の誕生会、ばーべQ）のシーンで、ちょこっとずつアイデアを参考にしています。
眺めていても楽しく、インテリア本としても参考になります。
あくまでもアイデアを見つけて、自分の生活に活かす本だと思います。コーディネイトごとにテイストが違うので、普通の家庭ではそのまんま再現するのは、難しいと思います。

私は表紙のようなトータルのテーブルセッティングを期待して購入したのですが、いざ届いて見てみるとアイテムのクローズアップの写真が多く、アイデア集といった趣でした。
色使いを気にかけた感じのお洒落なアレンジをしているので、シャビーシックなどの好きな方には良いかも知れません。逆を言うと重厚感のある高級な感じのコーディネイトを期待される方には物足りなく感じると思います。
ただこの本でなければ、と言うような個性は感じられず良くも悪くも、とても標準的でベタな内容です。
この手のセッティング本を沢山持っている私には、あまり新しい発見がなく残念でした。
入門書的に初めてこういった本を買われる方には、非常に見やすく値段との内容の兼ね合いも悪くないと思います。