森下自然医食へようこそ
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この本はクリニック臨床40年、患者8万人強(公称)の森下自然医食による体質改善の本質的な考え方をコンパクトに、かつ分かりやすくまとめた本です。玄米菜食に興味のあるお方は必須のアイテムであります。
「ステージ3までのがん患者であれば、100日前後で病抜けさせる」「慢性病の患者さんなら知っている人は知っている」という驚異の食事療法・森下自然医学のエッセンスを体験できます。
言い方を替えると、この本を読んでピンとこなかった患者さんが、玄米食を続ける、除去食を続けて体質改善の効果を出すのはかなり難しいです。
自然食とは単なるブームやトレンドではなく、一種の宗教であるということを理解しておかないと、玄米食は家の中で迫害に遭い易い(家族に必ず玄米が嫌いな人間がいる)、玄米食は続かないということになります。
特に森下医食とは、「玄米を食べて治す」のではなく「動物性たんぱく質と精白食品を絶対に食べないで治す」という主旨が強いため、今の日本のような状況の中で、食養生をマイペースで続けていくことは実のところかなりの困難を伴うのです。
当方は森下食事療法13年目のヴィーガン(完全菜食主義者)です。
と言っても最近ズルが目立つようになってきて(苦笑)、森下先生のおっしゃるところの除去食が徹底できていません・・・。
水道橋のお茶の水クリニックにも何年も行っていないし、やはり定期刊行の雑誌だけだと意志が続かないですよね。そういうときにこういう本を読むと「一生懸命玄米を食べよう」という前向きな気分になります。
最高の医学書です
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森下氏の言う事はよく理解できる。しかしそれが余りにも身近で平易な事だからだろう,人々は「そんな簡単な事で病気が治るわけが無い。あるはずが無い。」と頭っから否定しようとする。しかし彼の言ってる事は誰でも実践できる事ばかり。「文句が有るならやってから言え。」と言いたい。やりもしないで「無理だ無理だ。」とは何事か。篠原佳年さんという医学博士も著書の中で「今,治らない病気も何れ治るようになるだろうと思われている方がおられましたら,申し訳ありませんが,かなりお人好しの見方と言わざるをえません。今,病院でやってる事はそんなことではありません。多少症状は軽くなるが,副作用の恐れのあるクスリを出して,そして殆どの病気を治していません。」と。全くその通りだ。近藤誠医師も「癌は切っても切らなくても生存率は一緒」と言っている。つまり日本の現代医療はかなり根底から見直さなくてはならない状況なのだ。それは「治しているつもりが実は苦しめている。」と言う事だ。実際,医学が進歩すれば病気は減るはずだが,一向に減る気配が無いではないか。勿論,現代医療にも役に立つ側面がある。しかし現代人は余りにも盲目的になり,手軽に簡単に治そうとする。それがそもそも病気の根本的な原因になりうるのだが,とにもかくにも猫も杓子も「現代医学一辺倒」過ぎるのだ。それは大いに反省をすべき点だろう。現代医学というものにも得手・不得手がある。それをちゃんと見極めた上で「何が最も適した治療か」を考える必要がある。