料理と写真
★★★☆☆
著者は1990年代末からイタリアに住んでいるという料理評論家。
本書は、イタリアの老舗レストラン20軒をカラー写真を交えながら紹介したもの。
ミラノのサヴィーニ、ヴェネツィアのカンティーナ・ド・モーリ、フィレンツェのトラットリア・ソスタンツァなどが取り上げられている。
多くは19世紀の創業で、なかには15世紀からつづいているというような店も。まさに老舗である。伝統的な料理にこだわっているところが多い。
店の雰囲気、特色ある料理、歴史、著名な客、店の主人の人柄などが簡単に触れられている。
実際にガイドブックにしてもいいし、そうでなくて見ているだけでも美味しそうだ。
文章に難あり。説明がまわりくどく、読みにくい。
おいしそう
★★★★★
イタリアの老舗料理店を紹介した本です。ベネチア在住の著者の書いた本です。全編カラー写真が載っており、本当に楽しい本です。店のオーナーやシェフの人なつこそうな顔がまた良いです。料理もトマトの赤やサラミの色などカラフルでとてもおいしそうです。店の雰囲気も落ち着いていていいです。きっと行くことはないだろうけど、見ているだけで楽しくなる本です。イタリアを旅しているような気持ちにさせてくれる本です。パラパラ見ているだけでも楽しいと思います。読むと、きっとイタリア料理とイタリア語にも詳しくなると思います。私は2日で読みました。お薦めの本です。
懐かしいイタリア
★★★★☆
多くの種類の料理が目にも楽しく出てくるイマドキ流行の創作系のイタリアンが好きです。が、この本を読んで10年以上前の初めてのイタリア旅行を思い出しました。クラシックで重厚な内装のお店で、プロフェッショナルでありながらもフレンドリーなカメリエーレ(ウェイター)と、片言のイタリア語や英語で話、量のおおさに驚きながらもハウスワインと一緒に食べた伝統的な肉料理やパスタ。あの懐かしい雰囲気こそイタリアらしいのですよね。
そういう本物のイタリア料理を雰囲気とともに味わいたい方にオススメしたい一冊です。新書サイズなので、旅行のお供にかさばらないのもポイント高いです。