一口に家といっても、モダンなコンクリート造りからナチュラルな木造まで実にさまざま。200坪以上の敷地に建つお屋敷や、築150年の民家を再生した堂々たる日本家屋、屋上庭園やエレベーター付きの豪邸もあれば、建築面積わずか9坪の狭小住宅や極端な三角形の変形敷地に建てられた家などもある。とくに印象に残ったのは、敷地の厳しい条件をさまざまな工夫で克服し、斬新なデザインの家に仕上げたケース。限られた土地のなかでここまでできるのかと建築家の力を思い知らされる。
テレビ番組では住み手による説明が中心となっているが、本書では建築家からのメッセージも寄せられており、建築コンセプトや建築家の考え方、得意技が詳しくわかる。設計者のプロフィールや施工者の情報・連絡先といったデータが網羅されている点も、家造りの具体的資料として評価したい。残念なのは、建築費用が公開されていないケースがあったこと。費用はどうしても気になる要素なので、すべてについてきっちり入れてほしかった。(栗原紀子)
マンションで一人暮らしはそう長くしたくないと感じます。
人によって、またその時の環境によってそれぞれ見方が大きく
変わる作品です。みなさんにオススメ!