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肺が危ない! (集英社新書)

価格: ¥756
カテゴリ: 新書
ブランド: 集英社
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肺をいたわる ★★★★☆
普段胃や肝臓の病気については耳にすることが多かったが肺にはあまり関心がなかった。しかし、ちょうど禁煙開始時に肺の機能について知りたいと思い手に取った。

内容は、肺の機能や構造について素人にも理解しやすいような書き振り。後半では肺の疾患について、呼吸できない苦しみを患者の声等を通じて切実に訴えている。やはり喫煙は将来大変な肺の疾患を招く可能性が高いようだ。
本書をしっかり読んだらタバコは止めようと思うに違いない。
怖すぎる肺気腫の末期 ★★★☆☆
私は常習的なスモーカーではないが、週に1、2回、5、6本吸ってしまう。本書は、結核や肺炎、誤嚥など一通り肺疾患について紹介しているが、核心的なメッセージはずばり、喫煙者に「あなた息苦しく死にたいですか?」と訴えるものだ。本書を読んでやめないとなあ……と感じさせられた。肺気腫などCOPDの末期はむごい。タバコでダメージを受けた肺機能は一生回復しない。十分に呼吸できなくなると、酸素ボンベを担いで生活するのだが、運動できないのはもちろん、食事も会話も息苦しい。ちょっと風邪を引いたら呼吸困難でもう命取り、しゃべれないので、病室で「しなせてください」と文字盤に指さす……「こんなに苦しむと知ってたら吸わなかった」とか、死ぬ前に「止めなかったんだから自業自得」など患者の言葉を聞くとつらい。尿管結石よりもはるかに苦しい、二度と良くならないという苦しみから、うつや自暴自棄になる患者も多いという。

禁煙外来が求める指数には遠く及ばず、「喫煙者」の域には達していないが、本書を読んでやめたい、という気持ちになる。せめて本数はさらに減らそうか。憩いの気持ちになるのだが…迷う所が意志の弱さではあるが。