今回の『外法帖』は、幕末の江戸を舞台に戦いがくり広げられていく。ディスクは3枚組で、「陽」編、「陰」編、「邪」編を収録。陽の「徳川編」と陰の「鬼道衆編」には各13話の物語が用意されて、「陽」、「陰」のどちらからでも始められるが、「邪」編は「陽」、「陰」の両方をクリアしないとプレイできない。シミュレーション形式の戦闘システムに大幅な変更はないが、ボリュームが増えたぶん、1ステージをクリアするテンポが速くなっている。
アドベンチャーパートでは、ストーリーの途中で感情入力や行動選択がたびたび発生し、プレイヤーの決定結果で仲間になるキャラとならないキャラが出てくる。小林美智のキャラデザインとゲームストーリーがマッチした良作のシミュレーションRPGである。(樋口浩二)