ちなみに、LPIC level 1取得の勉強の副読本にもなると思います。LPIC level 1取得用の参考書は、正直、無味乾燥に感じやすいので、こういう本は助かります。
個々の知識を基に、自分の頭の中でLinuxの基礎部分のイメージを組み立てる作業を、著者が代わりにやってくれていると思います。これが、この本の最大の特徴です。「本来は自分でやるべきなんだけどなあ」と思いつつ、こういう便利な本があるので、つい購入してしまいました。なるべく早く「独り立ち」をしたいと思います(笑)。
初心者は、シェルを使ってどういう事が出来るのかを知るのが先決で、いきなりコマンドやオプションを完璧に覚える必要は無い。後でこんなことが出来たよなぁ?って思い出せるなら、必要な時に読み返せば良いのだ。Linuxはコマンドが難しいからと避けているけど興味を持っている人は、この本を是非読んで見て欲しい。読み終わった頃にはシェルを操作するという事は、OSをフルに操作する事が出来ると気づくハズだ。そしてUNIX系OSの魅力に惹かれてしまうだろう。
内容は7つのレッスンに分けられており、さらにその中でテーマごとに5~10ページ程度にまとめられていて区切りが付けやすいので、微妙に時間が空いたときに少しずつ読みすすめて行くのも良いと思う。
また、本文中に専門用語が出てきた場合は大体そのページの端にその用語の説明が書いてあるので「この用語の意味はなんだろう?」といちいち他の本やインターネットで調べたりする時間を取られることも殆どない。
Linuxをインストールしてみたけどマウスばっかり使ってしまっている、という人もこれを読めばキーボードでコマンドを打ち込んでカタカタと基本的な操作はできるようになるだろう。
私自身この本はこれからも保管して、何度も読み返そうと思う。