Part.1では、WACOMのタブレットと入力用のペンを使った落書きにはじまり、より高度な機能を実現するためのドライバ設定、マウスの設定、筆圧に応じた「ペン先の筆圧感触」設定、いくつかあるタブレットの機種紹介をしている。
Part.2からは、いよいよPainter Classicの基本操作に入る。Windows、Macintoshそれぞれに配慮したインストール方法の説明にはじまり、解像度の説明、テクスチャの選び方、ブラシの選び方、色の選び方など、まさに基本中の基本を解説している。初心者にとってうれしいのは、わかりにくいメニューの内容を表にして、「シャープ」、「ソフト」といったそれぞれの言葉が何を意味するのかを丁寧に示した点。また出力結果がわかりにくいブラシ類に関しても、それぞれ実際に描いてみた結果をカラーで示している。ショートカットの方法も一覧表で掲載されており、まさに至れり尽せりだ。
そしてPart.3~5では、吉井宏が自らのペイントテクニックを披露。色鉛筆風に描いたり、チョークで描いたりといった基本はもちろん、イラストの加工の仕方やクローン機能の使い方、3Dテクスチャの描き方など、さまざまなテクニックが惜し気もなく披露されている。
Part.6では、完成した絵を出力する方法を説明。マグカップやTシャツ、カレンダーなどにプリントする方法がわかりやすく解説されている。
そして、最終となるPart.7では、「絵の描き方初歩講座」と称して、美大生が習うような絵の基礎理論を解説している。デッサンの基本から遠近法、光で立体感を表現する方法までが簡単に説明されており、大変親切だ。
これ1冊で、タブレットと『Painter Classic』で絵を描く方法はほとんどすべて網羅されている。初心者にもわかりやすく、自信をもっておすすめできる。(土井英司)
ええええい、どうにでもなれ!と半ばロシアンルーレット的に選んだのがこの本だったのでした。これがビンゴ。超超超初心者の私のために書いてくれたのですね。著者が神様のように思えました。(著者の名前は覚えていないけど、気は心)これならカタツムリにだってわかる(サルにもわかると言いたいけど、サルにも勝てないような気がするものですから)
タブレット&Painter Classicで絵を描いて数カ月。気分は寺田克也だが、いまだにこの本を手放せない私なのでした。
でも、その信じられない絵がPainter Classicで描けるんです。
著者の吉井宏さんに感謝です。