過去2年分の過去問と予想問題付きの，「よくある問題集」です。
　午前問題は80問のうち同一ジャンルの数問区切り，午後問題は1問ごとに「問題→解答・解説」になっており，前から順序よく進めることができる問題集になっています。純粋な問題集というよりは，やや参考書的な構成ですね。問題と解答が離れていない構成は，例えば，電車の中で読むのには便利です。
　過去問に触れ始めた段階で，知識固めをするには最適な問題集だと思います。とはいえ，より実践的な「制限時間つき，全問ぶっ通し演習」をするのには不向きです。ご自分がどういった問題集を求めているのか，よく考えて購入した方がいいでしょう。私的にはこの構成は読みやすくてよかったです。

　なお，おまけに過去問CD-ROMがついています（Windows専用）。平成9年度から平成20年度春までweb形式の演習をまとめてできますので，これを活用する場合には，「本書で知識固め→CD-ROMで過去問を多くこなす」と進めばよいかと思います。
　ただ・・・こういった実践的な過去問演習をパソコンの画面上でやるのは本当に効率いいんでしょうか? 実際にやってみると，問題用紙にメモしながらでないとスムーズに進められない問題が多数あるため，ノートと併用してもフラストレーションが溜まってきます。よって，単なる蛇足として★マイナス1としておきます。