構成・レイアウトに難あり
★★★☆☆
内容の質については判断できない。たぶん、この本の内容をすべて理解すれば、試験には合格できるだろう。しかし、この本を理解することは、この本だけでは不可能だ。
例えば:
アーランのB式に出現する 変数 A, n が何であるかが書かれていない。
ハミング符合の説明では、データをどのようにビットで区切って、どのように送信データにチェックビットを挿入するのかが 書かれていない。
文章構成に難あり。
「前から順」に読んでも理解できない。前から順に読んでいくと、頻繁に未定義の用語が出現する。せめて、その用語に対して「p.345で後述」のような参照があればよいのだが…。
この欠点 (前から順ではダメ) は、各章の章末問題にも現れる。4章まで読まないと回答できない問題が 1章の章末問題に出てくる。
レイアウトに難あり。
本文の左側のスペースには、「参考」が書かれていることがあるが、その情報が本文の どの部分 に対する参考情報なのか という目印がない。特に、「参考」が たくさん付けられたページでは、紙面の都合上、本文と「参考」との位置がズレて、意味不明になっている。