内容に誤りが多いとありますが、確かにそうです。え？と思う解答が載っていましたが
実はそれは誤りでした。ただ、そういう部分を除いても本書は有用だと感じました。
というのはＤＢスペシャリストの資格取得のための問題集（参考書も含む）は
説明や解説がわかり辛く（特に初学者にとって）、例えていうなら、
使い勝手の悪いユーザーズマニュアルしかないアプリケーションで、
開発しないといけない様な感じです。
本書は予備校講師のような感じで受験者に歩み寄ってきてくれたような感じで
午前対策は重要事項・頻出問題の掲載、午後対策は解法テクニックの掲載と
数あるＤＢスペシャリスト本のなかで、受験者に優しい内容となっていると思うのですが・・。
いままで私自身は午後１、午後２はとっつきさえできないような感じでしたが
本書を皮切りにある程度までは解けるようになりました。
２２年の本試験は午後で敗退したと思いますが、本書がなければ午後２の最後まで受ける事さえできず、
午後１の途中で帰るはめになっていたと思います。午後系の問題で悩んでいる人は
読んでみてください。私のように午前は出来るけど、午後が「どうしたもんだろう」というような
午後に不慣れな方は読んでみてください。
※追　なぜか合格していました。本書が役立ったと思っています。
　　　午後１、２がイマイチ手のつけどころが分からないという方、読んでみてください。

ページの下方に章中問題の解答があるのですが、それがどの問題の解答なのかとてもわかりにくいです。
たとえば37ページの下のほうに、
「1-2の解答 1つめの問題　エ　PointCheck イ」
とあるのですが、「1つめってどこ？」という感じです。
「1つめ」だけならいいのですが、「2つめ」「3つめ」となると、どれがどの問題の解答なのか分からなくなってしまいます。
問題には番号を振った方がいいですよ。
読んでいて非常にストレスを感じました。

試験対策のポイントがコンパクトにまとまっていると感じて購入しました。
実際にこの点では手頃な一冊で、試験対策に十分な時間が取れない読者向きと言えます。
ただ、購入したのが初版ということもありますが、あまりにも誤りが多すぎます。
特に途中80ページをすぎた辺りから2〜3ページに1件ぐらいの頻度で誤りを見つけてしまって、正誤を確認しながら学習を進めなければならなくなり仕舞いには嫌になりました。
このレビューを書いている時点で出版元からオンラインで公開されている正誤表では5件の訂正がありますが、実際には途中放棄するまでで少なくとも10件以上の誤りを見つけています。また、正誤表自体にも不正確な表記があるという始末です。
(これについては読者の良心として出版元に連絡します)
私なりの結論としては、入念に正誤を確認しながら勉強を進めるだけの忍耐力がない方にはあまりお勧めできません。