教本の定番
★★★★☆
ソフトウェア開発技術者の基礎知識をまとめるには最適な本だと思います。
同年度の「完全教本」には浮動小数点のことが書かれていなかったりするのですが、本書では書かれています。
浮動小数点は平成20年春午前で出題されました。
オマケのCD-ROMはあくまでもオマケです。
Windows用の午前問題の練習ソフトは4回分の過去問を学習できますが、解説がありません。
それと平成17年春〜平成19年春の過去問のPDFファイルが収録されていますが、解答用紙や解説がないためあまり意味がないと思われます。
問題は解くことも大事ですが、分からなかった問題を学習することの方が大事ですので、オマケのCD-ROMよりも解説付きの過去問題集を購入して学習した方が良いと思われます。
一つ気になったところがあります。
P112に「記憶素子の種類」と題して、CMOS、バイポーラ、BiCMOSが紹介されていますが、
この節は「半導体素子の種類」あるいは「能動素子の種類」とでも題した方がいいのではないでしょうか。
CMOSは記憶素子以外にも使われるのですから。
それとメインフレームですらCMOS化が進んでいる時代に「バイポーラトランジスタがサーバで普及している」との説明も実態に合っていません。
初期のPentiumだけで使われたBiCMOSを理想的なように書くのも違和感がありました。
全体的にお勧めの本ですが、本書だけでは対策は不十分です。
本書を読んでから過去問題を実際に解いて、過去問題の解説を読むことが大事です。
手始めの一冊として
★★★★☆
●全体的によくまとまっている本です。解説も丁寧でわかりやすいです。
基本情報技術者を取得した方、または基本情報技術者取得レベルに準ずる知識をお持の方なら、この一冊でスムーズに学習できると思います。
●付属のCD-ROM「DEKIDAS」で、過去問を効率的に学習できます。
「最新過去問題4回分の午前問題演習+最新過去5回分の午前・午後問題&解答のPDFデータ」が収録されています。ただ、解答に解説がついていないのが残念でした。
本書の最後のページの方に収録されている「19年度秋期ソフ開問題(午前、午後1・2)」は全問解説付きですが、CD-ROMに収録されている問題の解答には解説が付いていません。
なお、本書の各章の終わりに「解説付き章末問題(午前分野のみ)」が載っていますが、あまり多くないです(各章10問程度)。
●本書には午後1・2対策も掲載されていますが量が少ないです。
「第一部午前対策」が480ページになのに対して、「第二部午後1・2対策」は60ページだけです。
午後対策に関しては、よほど知識や経験がある方でない限り、これだけではさすがに合格は無理でしょう。
●初めて受験する方やあまり自信がない方は、本書と合わせて、解説付きの午前問題集や午後問題集を別途購入されたほうがいいと思います。
色々書きましたが、ソフ開学習の手始めの一冊としては優良な本だと思います。午前対策用の参考書として購入するのならおすすめします。
使える
★★★★☆
基本的なことならこれで事足りますし、他より見やすい。
過去問と併用すればかなり力になりそうです。
あやふやなことを確認するのに使うといいのでは