いやぁ、自分が経験した分野であっても、それを体系化した標準というのは、やっぱり難しいですね。400ページ近い本書でも、これが小説なら一週間はかかりません。しかし、プロジェクトマネジメントの概念を一つひとつ確認しながら、線を引きながら読むのは時間がかかります。やっと2週間かかって一通り読み終わり、巻末の模擬試験にトライしたところ、模試1は62%、模試2は58%の正答率でした。
いかん! これでは落ちてしまう。555ドルの受験料がパーになってしまうではないか。トホホ……。
気を取り直して、勉強を続けることにしましょう。
そもそも、この本は「教科書」と名前が付いているものの、実は参考書です。本当の教科書『プロジェクト・マネジメントの基礎知識体系ガイド』をまず勉強しなくっちゃ。
無事合格したら、また報告しますねー。
構成は「PMP教科書」と同様5つのプロセスの順で、さらに計画プロセスはコアプロセスと補助プロセスで章を分けて解説している。試験はPMBOKガイドの章ごとではなく、こちらの構成をとっているのでPMBOKガイドだけ読んで試験に臨むと思わぬケガをすることになる。分量は「教科書」よりずっとスリムになっているし、理解の仕方や重要ポイントが丁寧に説明されているので「教科書」よりずっとわかりやすかった。他であまり解説されていない「プロフェッショナル責任」(設問の14%のウェイト)に1章を割いているのも、ポイントが高い。
「PMBOKガイドを全部読まない人も、リスクマネジメントの章は必ず読んでおくこと」という助言は、試験で大いに役に立った。蛇足だが、試験の日本語は噂にたがわぬひどさだったので、可能なら本書の原書も入手して英語で受験した方がまだマシかも知れない。