本書の扱うジャンルは多岐にわたる。全体を「ボタン&パーツデザイン」「ロゴデザイン」「ナビゲーション&インターフェース」「インタラクティビティ」などの6つのカテゴリーに分け、50個あまりのTipsが紹介されている。
前半の3章は、グラフィックデザインが中心となっている。Fireworksの機能を生かしたデザインが多いので、今まで知らなかったFireworksの活用法を発見することができるのではないだろうか。後半の3章では、DreamweaverとFireworksを連携させながら、動きのあるページやサイトを効率的に作る方法などが解説されている。DHTMLに詳しくなくとも、両ソフトにある「ビヘイビア」という機能を使うと、手軽に作ることができる。
もともとWebデザインのために生まれた両ソフトだが、その機能をフル活用する機会は少ないものだ。本書をヒントに、さまざまなWebデザインに応用してみてはいかがだろうか。(上野祥子)