バージョン間の違いについての注釈がやや不足ぎみかも
★★★★☆
通称「シーラカンス本」と呼ばれる、PostgreSQLの歴史ある定番本です。最近でこそ参考本がたくさんありますが、かつてはこれが基本でした。主要なバージョンアップに合わせて改訂され5番目、そのうち2,3とこの5番目を買ってきています。自分は(2番目の)この本でPostgreSQLを独学し(SQLについてはソフトバンクの「SQLプログラミング入門」がオススメ)、環境のバージョンアップに合わせて買い直してきましたが、前バージョン・前々バージョンとの違いについての説明が以前にくらべて疎かになったように思います。バージョンアップのたびに、PostgreSQL独自仕様からSQL標準に近づくための仕様変更があったり、できなかったことができるようになったりしますが、ユーザーは一つ跳びや二つ跳びで環境を移行することも珍しくなく、バージョン間の違いについてもっと注釈でしっかりと、また巻末に変更履歴をまとめて載せて欲しいなと思いました。ネット上でそうした情報を得ることはできますが、結構手間取りましたので。ただ今でもやはりPostgreSQLの定番本で、しっかりした入門書としてオススメかと思います。
入門書としては適
★★★☆☆
以前の版の同書がVersion8に合わせて改訂されたものです。
新バージョンで導入された機能を中心に記述が変更されています。
PostgreSQLを初めて使う方には、適していると思います。
しかし、改訂を急いだのか、誤字や記述の誤りが何カ所かに見られ、特に新機能内容の理解に苦慮する点がありました。(ロール機能など)
また、図や表の使い方、見せ方等の記述の工夫が初版から殆どされていないところはとても残念です。
管理者機能の説明が不充分な点なども申し添えておきます。(入門編だから仕方のない面はありますが)
これだけの高機能データベースなのですから、分冊構成(入門編、応用編、リファレンス編)とされた方がよいと思われます。