ORACLEを利用するプログラマーにはお勧めです。
※個人的には、システムを構築する側でSQLをあまり知らない人も、仕組みの解説やコラムあたりは読んでも損はないと思いました。
※少なくとも、ストアドとはなんたるや、を知っているか否かでは、DBを扱う用件での設計思想が変わってくると思いますので。
非常に分かり易い文章や図が用いられています。
本書の前半1~4章まで読むだけで、初心者でも下記の点を簡単に理解できます。
・SQLってそもそも何?
・SQLとPL/SQLって何が違うの?
・外部結合って何?どういう場合に使うの?
・副問い合わせって何?どう書けばいいの?
・カーソルって何?これを使うと何が嬉しいの?
・例外って何?どう使えばいいの?
後輩・新人に読ませる(学ばせる)教本としても役立つのではないでしょうか。
既にPL/SQLを使っている方にとっては物足りない部分があるかと思いますので★4つとします。
この本がお勧めできる点は、例えばプロシージャのパッケージ化の仕方だけでなく、それによって得られるメリットが書かれているように、PL/SQLの記述法だけでなく、どういうときに使うべきか、という指針が書かれている点です。
サンプルとしても業務を前提としたものが書かれているので、どう書いていいのか悩んだときにさっと手にとってパラパラめくるのに向いています。
またUTIL_FILEやDBMS_OUTPUTなど標準パッケージについても、現場でよく使われるもの、という視点で解説されています。
ただ、プログラム言語の習得自体や、資格試験のための本ではないので、純粋に言語仕様を学びたいという方にはさほどお勧めできません。
PL/SQLを使った開発者の「入門」用の本だと思います。