気をつけないといけないのはこの本はJavaのことやサーブレットやJSPについてプログラムが書くことが出来るようには書かれていないことです。入門書は別に用意して、本書はサーブレットやJSPの仕組みなどを理解するのに役立てると良いでしょう。
まったくの入門者には別の本が分かりやすいと思う。
しばらく勉強した後にこの本を読むと、なるほどそうそう、と
分かってくる。
1.Perl や PHP 等で、一度は Web アプリケーションを作成したことがある
2.少なくともオブジェクト指向と変数のスコープは理解できる
3.データベースをプログラムから読み書きさせたことがある
4.簡単なSQLなら理解できる
上記の事柄を理解していることを前提に記述されているので、当てはまらない人はJavaの入門書や(Perlよりも)PHP でプログラムとデータベースに接してみてから購入した方が、本書の理解度も増すだろう。
本書の内容は Web アプリケーション特有の24時間、不特定多数の人に利用される条件下でプログラムを運用するのに最低限必要な機能を Web アプリケーションに搭載する理由を解説している。簡単に内容を説明すると、
1.入力値に不正な値が含まれていないかをチェックする
2.プログラムの応答速度を高めるための工夫
3.データベースを効率的に利用するための工夫
4.変数に不正な値が含まれないようにするための工夫
等である。書名には入門塾とあるが、対象者は「初心者を脱し、ソースコードを見てどういう作業をしているかを理解でいる初級者から中級者」を対象にしていると思われる。
■JSP・サーブレットをこれから始める人、
■スクリプトレット内のJavaコードにはうんざりしているがEJBには手を出せずにいる人。
そんな人にお勧めします。
出版年を感じさせない本質がここにあります。