様々な種類の「入門書」を1冊にまとめたような本
★★★★☆
Ver. 1.8系に準拠した、Rubyの定番入門書の第2版(初版は1.6系)。1.9系に対応した第3版が2010年に刊行されている。
第1部から第5部までの全24章構成。一口に「プログラミング言語入門書」と言っても、実際には様々な趣旨の本がある。本書の特徴は、複数種類の「入門書」を1冊にまとめてしまった点にある。逆に言うと、「1冊通して読む本」ではないかもしれない。
第1部「Rubyをはじめよう」は、「とにかくやってみよう」型の入門編。第2部「基礎を学ぼう」は、変数、条件分岐、繰り返し…と、Rubyプログラミングの概要を示していく基本編。第3部「クラスを使おう」は、Rubyを構成する各要素についてもう少し詳しく解説していく(半)リファレンス編。第4部「Rubyを使いこなそう」は、いざプログラムを書こうとするとハマッてしまいそうなポイントを取り上げた中級(?)編。そして、最終第5部「ツールを作ってみよう」は、3つのプログラムを作る(ログ解析、郵便番号検索、HTML解析)実践編。更に、インストール方法、Rubyに関する情報の集め方、等について触れた「付録」が付されている。
第3部では各章末に練習問題が出題されている。全くの初心者には難しいと思うが、解答例がサポートページに掲載されているので、ここは是非とも頑張りたいところ。
様々なスタイルの入門書を1冊にまとめたような本で、内容的に重複も多く、1つのトピックが本書全体に散逸している傾向もあるが、入門者・初級者から中級者にかけての多くの読者に対応できる内容だと思う。プログラミング言語入門書を数多く手がけるプロの「プログラミング入門書ライター」の書く本とは雰囲気がやや異なっていて、普段Rubyを愛用しているプログラマの視点から書かれた本、といった印象。それが逆に入門書としては素人っぽく感じられて、楽しく読むことができた。
初心者におすすめ
★★★★★
Railsでソフトウェア開発を行うために、Rubyの勉強も必要になり購入しました。
何冊かRuby向けの書籍を検討して、こちらを購入しました。
こちらの本は初心者向けに書かれているため、これからRubyを勉強したい人にはお勧めだと思います。
ある程度Rubyを理解している人には向かないと思われます。
良書であることは確か
★★★★☆
Ruby の機能を一通り説明した良書.
Ruby を使って何ができるか、一通り学ぶことができる.
<良いところ>
・余計なプログラム例が無い(例えば CGI を書くとか、ネットワークプログラミングを行うとか、他の本でありがちの、多分、商業的理由で、「Ruby の良さ」を具体例で示そうとして、結局、失敗している、などということがない潔さ)
・機能を厳選している.「こんなの使わないだろう」という機能の紹介でページを無駄遣いしていない.
Ruby言語(1.8系)の文法について学べる
★★★★☆
本書の練習問題をやりながら、Ruby言語の一通りのことを学んでいます。
本書の構成は5部構成です。
第一部:Rubyをはじめよう:簡単な文法の説明
第二部:基礎を学ぼう:一通りの文法の説明
第三部:クラスを使おう:基本的なクラスの使い方の説明(Numeric,Array,String,Hash,Regexp,IO,File,Dir,Time,Date)
第四部:Rubyを使いこなそう:応用的な文法の説明(コマンドラインオプション、組み込み変数、演算子、イテレータ、Mix-in)
第五部:ツールを作ってみよう:ログの解析、郵便番号の検索、HTMLの解析
本書をよめば、一通りのRuby言語(1.8系)の文法について学べるとは思いますが、プログラミング初心者にとっては若干難易度が高いかも知れないなあと思いました。特に練習問題は結構難しい問題もあるので、注意が必要かな。それに、第五部の説明はちょっと雑なように感じた。Ruby言語をやりたい人の参考文献にはいいと思うし、私は薦めたいと思う。
おもしろかったです
★★★★☆
普段はJava使いですが、話題になっているようで気になりこの本を手に取りました。
内容は分かりやすくすらすらと読み進めることができました。Javaと違って表現に柔軟性があるので、Rubyは面白いっていう人の気持ちがなんとなく分かりました。あと、インタプリタ言語でメソッド名とかもUNIXコマンドを意識したネーミングになっているものもあるので、Linuxのシェルスクリプトの代替としてもお勧めです。
ただ、入門者向けと謳っている割りに基本的な概念の説明をすっ飛ばしていたりするので、ホントのプログラミング初心者にはちょっと難しいかも...オブジェクト指向言語の基本的な理解がある人向けかなぁ、ってことで1点減点です。