Windows Azureの基本から運用まで多数のヒントが盛りだくさん
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全体的にAzureの構成や流れなど、俯瞰した視点から書かれており初見の方でも最初から通して見ることで把握しやすい構成になっています。
個人的には6章の「Azureアプリケーションの拡張と運用」がすごく充実してると感じました。
ただでさえ出始めのプラットフォームであるWindows Azureですが、この章に書かれている内容は運用における不安をかなり軽減してくれると思います。
ロギングや監視等、運用系の方にも重宝します。
また日本語でまとまった文書が公開されていないWindows Azure Platform AppFabricについても記載がありますので初めての方にも取り掛かりやすい。
Windows Azure Platform AppFabricは重要な割にWebロールやWorkerロールに比べて表にでる機会がまだまだ少ないのですが自社設置型との連携やアクセスコントロール、次期バージョンでは認証も含めてAzureプラットフォームの要になる部分についても触れられている貴重な書籍と思います。
全体的には開発者向けの書籍なのですが、構造や背景、運用なども含め多数のヒントが盛り込まれており、網羅的に把握できるのでSIerの方にもおすすめしておきます。
現時点で最も詳細な日本語Azure解説書
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Azureを利用したクラウド開発を検討している方は手元にあった方が良いです。
まだ日本語の技術情報が少ないWindows Azureだけに、
アカウント登録(無償)の方法からストレージの使い方、Tipsに至るまで詳細に
解説されており、圧倒的な情報量といえます。
コード解説もC#/VisualBasic/PHPで記載されているので、自分の得意な言語で
手を動かしながら読み進めることが出来ます。
巻末のマネージライブラリ一覧もリファレンスに便利。
MSDNライブラリがまだ日本語化されていない現状においては
多くの方のお役に立つと思われます。
同じく巻末のコマンドレット解説は開発者というより
サーバー管理者向けのリファレンス。