少し偏りがありましょうか
★★★☆☆
通販業界の実情のうち、「光の側面」は見事に書かれていると思います。
通販ビジネスがいかに魅力があり成長する可能性を秘めているのか、それはよく分かります。
けれども闇の部分も結構あると思います。
本書の終章に、それがわずかに書かれていますが、光と闇のバランスを取った構成に
すれば、本書はとても有意義な一冊になったと思い、それが実現されていない点が
大変残念に思えました。
事実を著すときは、判断を読者に委ねるように、良い所も悪い所も全て出した方がいいですね。
さもなければ、自動車の評論のように、メーカーや業界をヨイショするものとして
判断されかねません。
鼻息荒い通販業界の様子伺える
★★★★★
ネットショップ、カタログ販売など通信販売大手の会社をくまなくまわり書籍を仕上げている。
現在通信販売事業は大手がかなり参入している、伸びている市場だそうだ。各通信販売事業部長らの熱意が本書には良く書かれている。
年を追うごとに参入する会社が増え、大変なようだが皆鼻息荒く頑張っている様子が楽しい。
通販業界もなかなかつらい
★★★☆☆
まず,通販と名の付くものがこんなにあったのか,通販はこんなに歴史が古かったのかということに驚かされ,認識を新たにしました.しかしながら,出てくる名前を見ていると大体どこかで聞いた名前で,通販が私たちの生活に深く浸透していることを実感しました.
本書は総合カタログ系,専門アパレル系,化粧品などの単分野系,テレビ・ラジオショッピング系,百貨店系,インターネット系などの各種通販について代表的な企業を取り上げ,それぞれの特徴や工夫を紹介しています.詳細な取材に基づいて書かれており,各種通販の現状を知るには非常によい本だと思います.
ただ,個人的には今ひとつ楽しめませんでした.他と同じ事をしていたのでは儲からないし,いいアイデアはすぐに真似をされてしまうというなかなかつらい業界のようで,本当のノウハウは書かれていないのではないかなという気がします.また,3年前の本ですので,インターネット系の話はだいぶ変わっているのでしょう.
気楽な読み物だが、もう少し突っ込んでほしい
★★☆☆☆
ざっと読むには悪くはないが、著者が会った人たちから聞いたエピソードが中心。本全体で、業界の業況がつかめるわけではないし、既存の通販業者の伸び悩みという現実を直視しているわけでもない。インタビューが中心となると、この手の本はどうしても経営者礼賛型になってしまうのはなぜだろう。通販といえば今やネットだが、ネットについては完全に突っ込み不足。年商1億程度の楽天の店の話を長々と書かれても・・・・。全体的にやっつけ仕事の感あり。
渾身のリポート
★★★★☆
大手から個人まで緻密な企業取材と、本一冊の構成力に無駄が無い。
2002年通信販売・通信教育売上高ランキング表の掲載もあり、各企業の取り組む姿勢とランキングを比較できる。
通販が伸びた理由がこの本を読むと納得出来る。
仕事で行き詰まりを感じている人にも、通販業界に興味のある人にも、通販の購買者の人にも、新書サイズのビッシリ詰まった本ですが、気になる企業の動向を読むだけでも必見の価値あり。