現在、インターネットで使用されるTCP/IPは標準のコンピュータネットワークプロトコルとして定着している。普段、インターネットやメールなどを使用する場合にはその仕組みをまったく意識することなく使うことができるが、ネットワークに関連する職業についた方ならその仕組みを理解する必要があるだろう。本書はTCP/IPの入門書として最もスタンダードな1冊であり、OSI参照モデルに基づいたTCP/IPの解説を中心にルーティングプロトコルやアプリケーションプロトコル、さらにIPv6や伝送媒体・サービスなどについても解説している。
入門編としてTCP/IPネットワークの概念の解説が充実しているが、さらに技術的な内容についても極力盛り込むようにしているのが特徴だ。たとえば関連するプロトコルの詳細や技術規格、チェックサムの計算についても言及するなど、内容は非常に濃い。情報量が多いため、専門にTCP/IPをしっかり学びたい方には十分な役割を果たすだろうが、入門書とはいえ予備知識なしには理解が困難であるかもしれない。まったくの予備知識のないが本書を読み進めるためには、事前に情報系の知識を習得しておくのが望ましいだろう。
シーケンスの解説やネットワークのイメージなどを含めた図解が豊富であったり、ページの左側余白に用語の解説を載せたりと、頻出する技術内容を整理だてて説明する構成になっている。巻末の付録には、インターネットでの情報ソース、クラスフルでのアドレス、TCP/IPの基礎用語集が掲載されており、初期学習に大きな力となるはずだ。
ネットワークの解説書としては非常に内容の濃い良書であるので、体系的にネットワークプロトコルを学びたい方にはぜひ一読をすすめたい。ただし、やや教科書的であることは否めない。実際にマシンを使用した動作・操作の説明が少ないので、OSの操作やネットワーク接続などの実務に利用するには他の書籍を併用することをおすすめする。(齋藤牧人)
我が青春の書
★★★★★
ネットワークエンジニアの自分にとって最初の教科書だった
この本を基礎教科書とした上で、
IPAの情報処理試験テクニカルエンジニア(ネットワーク)の試験勉強をし
マイクロソフトMCSEを勉強し、シスコシステムズのCCNPを勉強した。
懐かしい。
時代の流れでいまは不要な箇所もあるだろう。
この本は2版だが、3版が出てそちらを買っても捨てられない。
もう、思い出の品と言っていい。
新しい読者は最新版を買うべきだが使い込んだ参考書は捨てられないものだ。
TCP/IPの基本教科書として有名
★★★★★
TCP/IPの基本教科書として有名な本です。
本書を片手に、RFCを読むとよいかもしれない。
また、LinuxのTCP/IPのソースコードを見ながら読むと、さらによい。
TCP/IPの3種の神器だと思われる。
抜群のネットワーク入門書
★★★★★
入門といっても、かなりの詳細技術まで掲載されているため、ネットワークやTCP/IPに携わる方であれば役に立たないことはないと思います。
私は以下の点で、この本をおすすめします。
・わかりやすい図解が多い。
・初心者でも読み易い文章で構成されているため、理解し易い。
・TCP/IPによる処理の流れ全体を把握できる。
TCP/IPにおけるまさにポイントとなる点を細かくわかりやすく解説してくれているため、私にとってかゆいところに手が届く1冊です。
ネットワーク技術者必携 何度読んでもタメになる
★★★★★
TCP/IPの基礎。
。。の前に
・プロトコルとはなに?
・ネットワークとはなに?
・物理層ってなに?
などなど、TCP/IPのみならず下位レイヤについても
記述が豊富です。
TCP/UDP/IPに関するわかりやすい
解説もさることながら
また、OSPFやMPLSなど、ネットワークが使用するプロトコル
なども記載があり、何度読んでも、「ためになるなー」と
思う良書です。
非常に良い
★★★★★
図が豊富で文章も平易なため、わかりやすい。
ほかの入門書が概念などの説明がほとんどなのに対し、
こちらは詳しい仕様も多少載っている。
内容が幅広いわりには価格も手ごろなのでお勧めできる。