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SOA大全 サービス指向アーキテクチャ導入・設計・構築の指針

価格: ¥313
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日経BP社
Amazon.co.jpで確認
表紙・中身共概ね良好な状態です。
ユーザのシステム部門を含めシステム構築にかかわる全ての人必読の書 ★★★★★
SOAについて良く書かれている。システム設計するためにおさておくべきポイントをきちんと解説しているし、それを踏まえたうえで、企業システムをどう設計するかの指針を示してくれる。実装志向の人から見ると技術が古いとか、細部が弱いという指摘があるかもしれないし、あるいはまた具体的なコードがないことに不満をもたれるかもしれない。しかし、システム構築の本質、基本はしっかりと押さえており、本当のアーキテクトを目指す人はぜひ読んでおくべき1冊だといえる。また、ユーザ側でシステム導入を考えている人、特にCIOにとっても必読の書としてお奨めしたい。

過去20年の技術の進歩を考えると、基本ソフト、パッケージの進化は劇的で、以前とは比べ物にならないほどシステムを作るのが容易になった。加えてハードウエア性能の飛躍的向上、価格の大幅な低下により、システム化できる業務領域が驚異的に拡がった。その結果として、業務システムをどう構築するかが最大の課題となってきている。業務が複雑で全体を理解できる人がユーザサイドにもいないのが現状で、これがシステム構築のリスクを増大する結果となっている。

SAOはおっざっぱに言えば、オブジェクト指向の延長上にある。オブジェクトの粒度を「サービス」というレベルにまで粗くしたものがSOAだといえる。ただし、オブジェクト指向が実装ベースの、つまり技術者視点でのアプローチであるのに対し、SOAは、その視座をユーザサイドに移したという点が重要である。そうだからこそSAOは、ユーザ側の人にとっても、いや、ユーザ側のシステム担当の人にこそ必須の知識領域だといえる。
企業のアーキテクチャはどうあるべきか、SOAはどう導入するか ★★★☆☆
アーキテクトのための本です。SOAの出てきた背景、これまでの情報技術の変遷と問題点、企業のアーキテクチャへの要求、SOAを利用する場合どのような「ソフトウエアの構造」が考えられ、どのようなメリット、デメリットがあるか、BPMなど他の技術との関連、SOAと可用性・セキュリティ、SOAを企業へ導入するプロジェクトをどう進めるか(方法論、体制・・・)、などボリューム満点の本です。

考え方や概念の説明がメインの本です。プログラムコードは、ありません。

SOAの必要性等を説明するために、情報技術の変遷などを説明してありますが、「しっかり」説明しては、あるわけではないので、情報システムのアーキテクチャの変遷にかかわる知識が、あった方が読みやすいと思います。

SOA導入の如何にかかわらず、アーキテクチャを考える上では、参考になる本であると思います。

ページ数も多いし、字も小さく、びっしり書いてあります。全部読むのは、かなり大変な本です。じっくり取り組む必要がある本でした。
タイトルにいつわりなし・・でした ★★★★☆
「大全」・・確かに、プログラミングなどの
細かいテクニック以外のことは、すべて書いてありました。

単に、小手先のSOAの話だけでなく、コーポレイトのシステム
に関する膨大なナレッジ集大成です。

すごい本です。関心します。ITアーキテクトは必読でしょう。

単に、SOAをはやりとして啓蒙するのではなく、これまでの
プログラミング、分散コンピューティング、企業システムの
変遷を丁寧にたどるのみならず、ミッションクリティカル
システムのTPモニタリングやエラーに関する考察まで含み、
エンタープライズ・システムに携わる者にとって、知っている
べき知識とナレッジを惜しげもなく開陳しています。

後半は、推進するにあたってのポリティカルな側面と、外資では
ありますけど、先進的にSOAにとりくんだ企業の事例が詳細に。

本書を一読し、ITアーキテクトの役割の重要さ、知識経験の深さ
を改めて実感します。

ちょっと難点は、翻訳文を直訳調でなく、意訳したほうが
読者の理解が深まったのではないかと思います。
良書 ★★★★★
ベンダーのSEやコンサルタントと話したり、こういった人たちの書いた書籍を読むとSOAを実現するには特定の製品やESBとかWebサービスなど特定の技術を使用しなければならないかのような錯覚に陥ってしまう。本書はそのような眩惑を払拭してくれる極めてプラクティカルなSOAシステム構築のロードマップだ。
SIビジネスに関わっている職業柄、既知の内容がほとんどであったが、論理的有機的に体系化されており、考えをまとめる上で非常に有効だった。
SOAのモチベーションと要件、そして既存技術を用いていかに新たに開発したアプリケーションと既存のアセットを統合してゆくのか丁寧に記述している。ほぼ策定作業が終了したJAX-WSやJBIといった標準も重要であるが、異機種混交の自社システムのコンピタンスを高めるには、(やるやらないは別にして)MDAによる自社ソリューションも選択肢の一つになるのでは、と勇気付けられた。
英文ではあるが平易な表現が多く、読み進むことはそれほど苦にはならない。
SOAとは何か悩んでいる人、ベンダーの言うことだけを聞いてSOAとは何かわかったつもりになっている人、いずれの方々にもお勧めできる久々の良書です。
もっと分かりやすい本があるべき ★★★★☆
タンネンバウムの分散システムの本や、BizTalkの本を読んで試験的にインプリした上で、この本を読みました。また、ERPで有名なSAP社のXIというSOAの実現を知った上で、この本を批評してみたいと思います。
(1)必ずしも分かりやすくない。でも、発売当時、洋書店に並んでいるSOAの本の中では、一番、内容がある目次構成でした。(2)テクニカルな記述が現在では中途半端。そのかわり、カバーしている話題が広い。(3)事例の紹介は少し古いという印象です。しかし、事例をみると、日本が遅れているというか、これからSOAのビジネスが日本で広がるだろうことを期待させます。(4)SOAの実現型は結局、プロトコルアダプターの開発と、メッセージコレオグラファーのセットだろうと、という読後感。