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三毛猫ホームズとオペラに行こう!

価格: ¥1
カテゴリ: 単行本
ブランド: 朝日新聞出版
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素人目線のオペラ・エッセィ ★★★★☆
 赤川次郎には素人目線に立った文楽入門もあります。本書は朝日新聞(水曜版)に2007年(39回)と2008年(38回)連載されたオペラに関するエッセィ。やさしく書かれていますが、入門書ではありません。むしろオペラ好きの一般人向きです。
 赤川さんは映画好きでも知られていますが、オペラでも、映画化された作品に高い評価をしています。ゼッフィレッリの『椿姫 ラ・トラヴィアータ』、ポネル演出の『フィガロの結婚』や『セヴィリアの理髪師』。日本で行われた公演の記憶を大切にし、レーザーディスクで集めた作品を大事にしています(近年はDVD)。けれどもDVDやCDの採点をすることはありませんし、書誌学的な記述もありません。ただし、音楽不在の演出、歌手の安全を考慮しない装置には批判的です。たとえばザルツブルグ音楽祭2006のグート演出の『フィガロの結婚』については、押し倒してキスさせなくとも、音楽で十分に感情が分かるはずと批判しています。
 『ニーベルングの指環』はメトロポリタンのシェンク演出が基本だと思うという赤川さんの立場は、下手な読みかえ演出ではなく音楽の原点に立ち帰った演出でオペラが見たいということになるでしょう。演出家ポネルは演出のアイデアすべては作曲家の楽譜にあると言っていました。思想の外挿は無用なのです。 
オペラに対する愛情 ★★★★☆
「三毛猫ホームズ」の作者が、1年半に渡って毎週書いたオペラを題材にしたコラム集です。

本職でない作者がオペラを語ると言うことで、素人の私には非常に良く理解出来、参考になりました。

その文章には、「オペラ」への作者の愛情が滲み出ているようです。
更に、このコラム自体は、「オペラ」に関してですが、その他にも文楽、歌舞伎、映画など、作者の好きな分野にも言及されており、それが又、楽しく読める理由にもなっています。

ここに登場する指揮者、声楽家、演出家の大半が知らない人物ですし、楽曲もほとんど知らない作品ばかりでした。
もちろん、一部はTVや映画など別のメディア経由では、見たことがあるものもあります。

しかし、中には初耳と言う作品もありました。
でも、そのあたりは作者の文章が、上手く興味深く書いて読者をオペラ鑑賞の世界に引き込みます。