これってゲームの話だったんですね。
★★★☆☆
ゲームの事は全く予備知識なしで購入。
すらっと読めちゃいましたけど、いきなり表現が下品な「どうあぼう」の話から入っている為、引きました。。。
古本なので感覚が違うのはしょうがないですが、話としては興味のある幽霊退治ものなので、一応楽しめました。
『陰陽師』や、アメリカのテレビドラマ『Xファイル』とか好きな方は多分概ね楽しめると思います。
私は、最終話、山県編を書いた作家さんが一番しっくりきました。
最後に。。。
さっきも書いたけど、下品で下衆な表現(糞尿とか精液とか経血とか…)が多いし、同性愛まで描いています。
本、間違えて読んでる?と思ってしまうほど。。。
題名とか副題に、そういうのが含まれている事を匂わす必要があると思います。
あほ・きれい・かしこ
★★★★☆
2001年に出た単行本の文庫化。
我孫子武丸・田中啓文・牧野修の3人が、京都SFフェスティバルで知り合ったのをきっかけとした合作。といっても、舞台設定、登場人物、大まかなストーリーが縛られているだけで、正確には「セッション」というところらしい。短篇を交互に積み重ね、結末部も3通りが用意されている。
扱う主人公も違う。田中氏は生臭坊主、牧野氏は美貌の霊媒師、我孫子氏は反オカルト科学者を据え、それぞれの「オカルト」が展開されていく。ストーリーの基本路線もまったく異なる。田中氏はギャグとスプラッタ、牧野氏は怪しくも美しい内面世界、我孫子氏はオチのきいたミステリ仕立て。田中哲弥氏が述べたという、「あほ・かしこ・きれい」の組み合わせとなっている。
なかなか面白い試みと思う。まとまりきらなかった部分、3人の設定・結末が異なるために漂う違和感などの欠点はあるものの、物語として非常に楽しめた。
まずゲームありきなのかもしれません。
★★☆☆☆
「かまいたちの夜」というゲームを遊んだこともなく、その設定を使っているという予備知識もないまま読みました。
タイトルからウィリアム・ホープ・ホジスンの「幽霊狩人カーナッキ」とか、
あわよくば円谷プロの「怪奇大作戦」のSRIみたいな雰囲気を勝手に期待して(←身勝手)
読んでみたら、これがもう大失敗。
3人の書き手がリレーによって、それぞれメインとなるキャラクターの活躍を一話完結形式で書いているのですが、
これらの書き手3人の味付けも私には合わなかったようです。
(品性下劣なのと、妄想癖+同性愛なのと、オカルト否定+ニヒリズム。せめてまともな視点の人が一人は欲しかった)
各お話しの前後には密接なつながりがみられず、全体を俯瞰しても筋自体が今ひとつであります。
主人公たちが抱える謎の解決、もしくは結末として、パラレルなラストが3つ用意されているのですが、
ゲームを知らないためかしっくりせず、読後感はよろしくありません。
せっかく面白そうな設定なのに、違うまとめ方はなかったのかなあ、と惜しまれることしきりです。
結局これは、まずゲームありきなのかもしれません。ならば本自体にゲームタイトルなど表示しておいて欲しかったです。
独立したものとして読んだ私には、特に魅力ある作品ではありません。
本家を凌ぐ傑作
★★★★★
ゲームソフト「かまいたちの夜2」を手掛けた三名の作家の合作であることから、「裏かまいたち」のようなものであるとは、三名共通の認識であるようだが、「裏」どころか、本家を凌ぐ傑作であると、私は考える。各人の個性が如何なく発揮され、それでも話の全体に整合性が保たれていることには、三名の構成力また調整力の高さが窺われ、崇敬の意識さえ、芽生えてしまった。各作家の解釈による、三通りのラストが用意されていたことも、非常に満足である。またこのような作品に挑戦されることを、ぜひ望みたい。
うまい!
★★★★☆
田中さんのおばかな洞蛙坊
牧野さんの不思議な比嘉
我孫子さんの知的な山県
作者の個性が3人のゴーストハンターにうまく描かれていて、
内容も3人で書いたとは思えないほど繋がっていて、結構厚めの
本でしたが、さっくり読めてしまいました!
最後の締めも3種類あり非常に内容の
濃1冊でした!
私はエンディング我孫子さんのやつにちょいとやられちゃいました!