児島先生ごめんなさい。
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2002年当時、今は無きソフトマジック社からホラー漫画が数冊出版されていて、呪みちるさん作品と同時に購入したのが児島都さんの「おとめ地獄」でした。
当時他誌で観た氏の作品も偶々「おとめ〜」と同様で、面白くは有るが、ああ、この作者さんは何を描いてもきっとこういう風にしてしまうのだなあ、と早合点し、以後特に作品を追いかけませんでした。
しかし、某耽美誌に掲載されていた氏の幻想的な一枚絵(本誌表紙参照)に心を引かれ2002年当時既に角川書店から刊行されていた本作が最近文庫本化していた事を知り購入した所、いや、実に素晴らしく我が身の不明を恥じました。
先ず改めて絵の素晴らしさに脱帽です。あまりのもドギツイ楳図かずおさんタッチばかり拝見していたのでこんなに繊細な絵も描けるとは知りませんでした。
漫画の演出面でも非凡で、解説の原作者、綾辻行人さんが絶賛しているのも身贔屓では無いと思います。
児島先生ごめんなさい。そして、またホラー漫画を描いて下さる様、心よりお願い申し上げます。
久々に良いホラー
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原作は未読ですが、なんにしても絵がいいです。
模図かずお的な線の細かい美しさが、原作の世界にどっぷり浸からせてくれます。
伊藤潤二からあまりいいホラーに出会ってなかったのですがこれはいいです。
たぶん原作からアレンジはされてると思いますが、この本のための書き下ろしもあるので既読のかたも見てみては
にしてもマジで二章目の特別料理のラストは不気味だな・・・
まだ買ってないけどさ
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これから買うんだ!
以前出てた新書版に、その後雑誌に発表された「鉄橋」を加えての新装版、ってことでいいのかな?
モダン・ホラーコミックを語る上では絶対に(絶対に!!)ハズせない一冊。
見開きどば〜んでびっくりさせるショッカー系ホラーを期待してる方(いないと思いますが)は
やめたほうがいいです。そんなんじゃないです。さようなら。また今度。
原作の静謐な空気を愛するひと、迷わずポチるべし。
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原作の綾辻行人氏が一番よろこんでたのはなぜか?
読めばきっと納得すると思います。
美しい絵を描けるってことは、こんなにも強いものなのかと感嘆することうけあいです。