面白すぎる!!
★★★★★
初めて綾辻作品を読みました。 本当に面白くて、先が気になって、どんどん読み続けちゃいました。
ただ、この作品と同じような結末の作品をミステリーではない本で読んだ事があったのでそれほど驚かなかったかな;
でも本当に面白かったです!!
ミステリー好きの人にオススメの本を聞かれたら迷わずこの作品をオススメしようと思います!
志や良し「新本格推理小説宣言」の嚆矢
★★★★☆
本書は、志や良し「新本格推理小説宣言」の嚆矢である。
「探偵の鮮やかな論理や推理が、警察の捜査の発展に負けている状態」
に小説家として我慢がならないとし、
嵐の中の孤島の別荘という場所を事件の舞台として設定した本作の
上梓は1987年。著者のデビュー作でもある。
以後、著者は「本格推理小説」という「知的ゲーム」に邁進する。
読むかどうか。あとは読者の趣味嗜好の問題である。
この「本格推理小説」に、作家の鮎川哲也氏はこう、挑戦状を叩きつける。
「批評家気取りの若者たちは、本格ミステリーの隆盛を希う気持ちなんぞ
持ち合わせていないのだろうか。そうした連中は沈黙してくれ。耳障りだ」
私は、批評家気取りの「老人」だが、綾辻氏、鮎川氏、戸川安宣氏の、あとがき、解説
が読めるのは、新装版の魅力である。
推理小説の本流
★★★☆☆
もう20年前の作品。
この作品から新本格派ミステリーの流れが始まったと言われている。
作者は、京大推理小説研究会出身の綾辻行人。
なんと同研究会には、彼の奥方となる小野不由美、我孫子武丸や法月綸太郎も所属していた。
恐ろしくクオリティの高い研究会だ。
余談はさておき、この作品自体はアガサの「そして誰もいなくなった」がモチーフとなっている。
某大学の推理小説研究会の一行7人は、角島と呼ばれる無人の孤島を訪れ一週間を過ごすことにした。
そこは電話も電気も通じない。
当時はもちろん携帯などない。
その島では半年前に4人が焼死体で見つかるという凄惨な殺人事件が起きていた。
もの好きな彼らは、興味半分でそこへ乗り込み、一人、また一人と命を落としていく。
一方、本土では研究会のメンバー宅に宛に怪文書が送りつけられていた。
その怪文書には、会員であった中村千織の事故死について告発する内容だった。
旅行に参加しなかった元研究会員2人と、偶然めぐり合った島田氏とで謎解きが始まる。
島では次々に殺人が行われ、最後には・・・
仲間同士がアガサ、エラリイなどと高名な推理小説家のネームで呼び合うのが最初はうっとうしいが、これも作品の重要な複線となっていることに読み終えてから気づく。
ナイス。
正統派推理小説、ということで最後まで楽しませてくれる。
読者を待つ「一行の驚き」も良く出来ている。
でも、なんとなくしっくりこないのは、ネタバレになるので詳しく説明できないが、気持ちよく騙されることが出来なかったから。
トリックまで全て見抜けたわけではないが、それ以前に気づいてしまった部分があったことが残念。
「そして誰もいなくなった」を読み返してみたくなった。
最高(*'Д`*)
★★★★★
デビュー作ということもあり、なんとなく文章が青臭い気がします。
また、犯人の犯行の動機が、弱い気もします。
ですが、そんなこと、どうでもよくなるほど、オチがすごかった。
社会派ミステリーみたいなものしか読んだことのなかった私にとって、この小説は、改めて推理小説は面白いものなのだと、痛感させてくれたものでした。
欠点はあるものの、星の数は五個。
久々に、読んでよかったと思える小説でした。
推理小説ブーム再来!ありがとう!
★★★★☆
とにかく終始マンネリなし。始めから最後まで怒涛のように読み終えました。
しかし肝心の殺人はやっと物語の三分の一を読み終えたところで起こります。でも、そこに行くまで「まだ〜?」を全く感じませんでした。むしろ、じわじわと迫ってくるその瞬間を何度も麦茶で喉を潤し待ち構えていました。本当グイグイ読めます。グイグイ飲めます。
結末は…悔しい、やられました。普通に「え!?」と叫んでしまいました。不覚です。
でも、結末にあまり期待しすぎた結果、最近推理小説から離れていた自分には嬉しい悔しさでした。
しかも物語を読み進めていく中で、随所で浮かんでくる自分の予想(こいつが怪しい、この行動は怪しい)を、悉く打ち消されてしまう。(これは怪しい)と思った次の瞬間に、登場人物が露骨にそれを指摘してくるんです。物語の中盤で。本当に怪しいことは結末まであまり触れられませんよね。だから、これはなしか〜ってなっちゃう。
これが、面白いと思った最大の理由かな。
☆5にできないのは、やっぱりキャラクターをもう少し魅力的に描いてほしかったので。
でも、これからシリーズを読むにつれて主要キャラには愛着をもてるかな、楽しみです。
水車館、結構レビュー評価もいいので期待してます!