マンション管理士と管理業務主任者とは並行して学習する方が効率的です
★★★★☆
Wマスターシリーズを使用して、2008年度の管理業務主任者試験、2009年度のマンション管理士試験に合格した者です。本書の特長は以下の通りです。
1.過去問を分野別に編集してあるので、基本書での学習進度に合わせて過去問学習を進められます。
2.マン管及び管業の過去問をそれぞれ過去5年分で合計500問掲載しています。マン管試験と管業試験とは相互に過去問が流用されることがあるので、両方の過去問を解く方が効率的です。
3.過去5年より古い過去問で重要な選択肢は、一問一答の問題として収録しているので、古い過去問が流用された場合でも対応出来ます。
4.年度別索引が付いているので過去5年の出題傾向を分析出来ます。
5.Wマスターブックと連携しており、関連するテキストのページが記載されているので、関連知識の再確認に役立ちます。
6.間違えた問題はチェック欄に日付等を記入することで、苦手分野を発見し、重点的に復習出来ます。
この問題集で2兎を得れるのか?
★★★★☆
2009年度の試験を本問題集とマスターブック(基本書)を使い,
3回演習して試験を受けた感想を申しあげます。
管理業務主任者試験では,
選択肢がいわゆるリサイクルされた問いが多いため,
過去問演習が合格率を上げると思います。
しかし,
「以下のうち正しいのはいくつあるか?」などの問いが今回多かったので,
知識の正確性のレベルが過去問に比べ上がっていると思いました。
またマンション管理士試験は,
あまり過去問よりの肢のリサイクルはないように見受けられました。
3回程度の演習では定着しなかったのかもしれませんが,
関連法律や省令などの横断した複合問題も多く,
問題の表現が解りずらいので,まず条文の理解やインプット,
問題演習→1問1問→模試や予想問題などの予備校的な流れが合格率を上げる確実な方法と思いました。
両試験とも設備系の問題は過去問以外の対策が必須と思いました。
設備の法令問題は過去問も役に立ちますが,
材料などは過去問からの出題は期待できません。
会計に関しては事例が簿記試験などと違いますので,
簿記試験経験者でしたが,
過去問3回演習程度では役に立ちませんでした。
私の中での結論として「過去問題集」は管理業務主任者試験では合格率を上げますが,
マンション管理士試験では出題傾向に慣れるためには有効と思います。
とくに初学者の方でマンション管理士の合格率を上げるためには,
マンション管理士試験に「特化」した学習対策をお勧めいたします。
それから1週間後の管理業務主任者試験は,
住宅新報社の「管理業務主任者試験用1問1答」などで間に合うとおもいます。