説教臭の無い穏やかな定年後ガイダンス
★★★★☆
立派な学歴や職歴がある男性が職を辞すと、得てしてご自慢モードや説教モードに陥りがちなので、京大卒、大手建設会社役員という経歴のあるこの方の本、タイトルの生真面目さも手伝って、覚悟して読みましたが、意外にも飄々として、媚びない文章で好感が持てました。
大上段に構えた「○○しなさい」「△△はダメ」と言った決め付け調や、「□□をしていると、今にこうなる」という一種の脅迫調でもなく、著者の経験と、著者のよき先輩方の言葉から採られた「こういうのもあり」という考え方を見開きで1項目ずつ書いているので、読みやすいし、押し付けがましさがないので、爽やかな気持ちで読めました。