1956年にドン・シーゲルが作ったSFスリラーのリメイク。ベネルをドナルド・サザーランドが演じるほか、ジェフ・ゴールドブラムやレナード・ニモイらが共演している。監督は後に『ライトスタッフ』などを手がけたフィリップ・カウフマン。ドン・シーゲルの前作が、正体不明の人格乗っ取りを共産主義の恐怖になぞらえていたのに対し、こちらは純粋にSFとして描いている。ドラマチックな魅力に満ちた秀作。1993年にアベル・フェラーラによって、再びリメイクされた。(アルジオン北村)