ドーミエのカリカチュア
★★★★☆
19世紀フランスを代表する画家、オノレ・ドーミエ。油彩も彫刻もものしましたが、
とりわけ政治や社会を風刺するカリカチュアでその名を知られています。
特に時の政治権力に対し、圧力にも屈せず、カリカチュアを描き、
多くの国民から喝采を浴びていた人物です。
この本は、そうしたドーミエのカリカチュアが生まれた背景や、また
そのカリカチュアをいくつかのテーマに分けて作品解説をしてくれます。
激動のフランス史を背景に描かれたひとつひとつのカリカチュアに
込められた意味や人物を知る楽しさがあります。
とても読みやすい文章ですので、作品の意味をよく知りたい方に
おすすめします。