1996年に行われた「BEAT　out！　Reprise」ツアーのなかから、新宿厚生年金、渋谷公会堂、日本武道館における映像を中心にして、ドキュメンタリー・タッチで編集された作品。
   TAKUROがバンド結成時のエピソードを語るシーンからはじまる。ボーカルがなかなか見つからなかったこと、TERUに歌ってもらったら“かっこいいバンドのイメージ”にぴったりはまったことなど、興味深い話がたっぷり！
   この作品には、GLAYが単なるロックバンドの枠を超え、巨大な“現象”へとヒートアップしていく過程がリアルに描き込まれている。派手な演出を抑え、バンドとしての強さとしなやかさを重視したパフォーマンスからも、猛スピードでブレイクしていく“勢い”が感じられ、ワクワクさせられる。ツアー・バスで移動中の映像など、オフショットも満載されていて、楽しい。（森 朋之）