アマゾン経由で本書を購入しました
アマゾンのコマーシャルや本書にも「遊心庵絵日記」を公開したものであるとは記載されていない
横浜美術館学芸部編の表紙にもその旨の記載がない
私はもっと広くこの両者の関係が分析紹介されているものと思った
購入した現物を見るとわずかに帯にその旨を発見できた
内容的には絵日記として画伯と金沢八景での生活が紹介されているもので特段なにも言うことはない
しかし、形式的には絵日記で全てが墨の濃淡で書かれたものではない、と紹介してあるものの
図版は全て黒白のモノトーンで、カラーの図版はぜひほしかった
しかも図版は写真によるものであり、大きさがまったく同じになっている
特徴的なものは倍の大きさに配置するべきだ
しかもカラーで
もともとこの本は一ページに図版二枚をのせることを原則にしていて、一ページに一枚だけの
場合も大きさは大きくなっていない
図版が小さいので絵中の文字も判読しにくいものが多数ある
もっと大きくしなかったことが悔やまれる
またこの著者の八柳サエさんは旧型のカメラの構造や撮影方法は詳しくないように思える
画伯の娘がカメラのレンズを上からのぞいている絵として説明しているものがある
しかし、当時のカメラはレンズのすぐ脇にファインダー用のミラーを使用した小さなレンズがあり
この部分をのぞくようになっていた
したがってレンズを上から見るというのは正確な表現ではないと考える
以上のとおり　700円でも高い本だと印象づけられた