まずは第一歩
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埴輪のテラコッタ、そして木彫り、ロダン以降から彫塑=彫刻概念の導入と、日本の彫刻の歴史研究はまだ浅い。
こけしやら民芸品、工芸と美術の境界なども曖昧。
西欧に追いつけ、追い越せ路線で、彫塑=彫刻概念が国策として進められた後、モニュメントととしての彫刻の社会的ニーズが一旦終了し、建築と彫刻が切り離され、時代は具象から抽象へ・・・。
それがまた一般人との距離をつけ。
色々な理由はあるだろうけれど、まだまだ未成熟の日本の彫刻界のこれからを考える上で、やっと通史的解説本がでたような気がします。
紹介されている作家が有名作家のごく一部で、まだまだ良い作家がたくさんいる。
これからもっともっと研究を進めてもらいたいと切に願う。