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Universal Hall

価格: ¥981
カテゴリ: CD
ブランド: Minty Fresh
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   音楽スタイルをせわしなく変えたり、臆面もなく精神主義を打ち出したりすることは、実力のない多くのバンドにとっては命取りになりかねない。だがマイク・スコット率いるウォーターボーイズは、そんな行為を名誉の勲章のように誇示しながら波乱万丈の歴史を築いてきた。エレクトリックからアコースティックへ、そしてアンセムから民族音楽へと彼らがシフトしたことは、ファンにとっては理解しがたいほどの驚きだったが、ひとつひとつの作品には誠実さが毎回少しずつかたちを変えて宿っていた。

   本作についても同様のことがいえる。スコットの言葉を借りれば、本作は「アイリッシュ・リール1曲と精神性に根ざした歌11曲」を集めたもの。スコットはフィンドフォーン共同体と長年にわたって関係をもっており、アルバム・タイトル(同共同体が運営するスコットランドの劇場を指す)とアップビートで新古典主義的なオープニング・アンセム「This Light Is for the World」には、彼の秘密結社的な信仰心が表われている。「The Christ in You」と「Silent Fellowship」でも信仰がテーマとなるが、サウンド面に繊細さと説得力が加わり始める。こういった音づくりこそが本作の最大の美点だ。フィドル奏者スティーヴ・ウィッカムを再び迎えたバンドは、美しい「Peace of Iona」や快活なリール「"Dance at the Crossroads」で、いま一度野心的なフォークを静かな自信とともに聴かせてくれる。しかし、ウォーターボーイズの「カムバック作」である『Rock In a Weary Land 』の挑戦的で不安に満ちたエレクトロ・サウンドは、いまだにスコットにとって身近なものであり、そのことは「Seek the Light」で明らかになる。その後、確固とした精神性を感じさせる開放的なタイトル・トラックで元の調子を取り戻し、このアルバムは幕を下ろすのだ。(Jerry McCulley, Amazon.com)