インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

空母零戦隊 (文春文庫)

価格: ¥713
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
Amazon.co.jpで確認
「陸軍サマサマ、海軍クソッタレ」に苦笑 ★★★★☆
 航空母艦「瑞鳳」の母艦搭乗員として、零式艦上戦闘機で戦った歴戦の搭乗員。空母搭乗員ながら、実際には母艦に乗っているよりも、基地航空隊として戦っていた時間の方が長い。

 いろいろな体験が記されているが、フィリピン基地から、内地の大村航空隊(長崎)へ部下とともに帰還が命令されたのに、戦闘機は取り上げられた。内地に向かう海軍輸送機への同乗を懇願するが、どの輸送機の機長も「積荷でいっぱい。おまえらを乗せる余裕はない」と、延々と断られ続け、「ダメでもともと」で訪ねた、陸軍の輸送機の機長が、快く引き受けてくれたくだりに驚いた。

 あまりのうれしさに部下が「陸軍サマサマ!、海軍クソッタレ!!」って、海軍の軍人が、叫ぶ場面も描いてあり苦笑する。

 実戦描写については、他の方も触れているのですが、射撃のときに操縦棹を前後して、20ミリ機関砲弾が確実に相手に当たるようにしていた、という極意は興味深い。
体験者が語る迫真のドキュメント ★★★★★
中国大陸における零戦のデビューから終戦に至るまで,
搭乗員として戦闘機と共に生き抜いた著者による,迫真のドキュメントです.
文章も非常に読みやすく一気に読めました.
すばらしい内容です.コメントの必要なしです.
読み応えのある一冊 ★★★★☆
これは実に良い本でしたよ。本書は全体にわたって実に詳細な説明があり、読み応え抜群の一冊でした。岩井氏の御人柄だと思うが、全体的に歯に衣着せぬ文章で、自分の失敗談なども正直に告白されていたりして、非常にさっぱりした印象を受け好感が持てる。飛練(六期)から佐伯空を経て、次々と同期生が戦地に配属されていくなかで、鈴鹿空に配属となり、なかなか活躍の場が巡ってこなかった。その後、満を持して十二空へ配属。そして、あの零戦の初陣において大戦果を収めた戦いに加わる事になるのである。十二空零戦隊は、横山大尉のA班、進藤大尉のB班に分かれていたが、彼は進藤大尉のB班に名を連ねていたので、初の大戦果をあげた13機の中の一人となったのである。山下空曹長、高塚一空曹など、歴戦のパイロットの中で、岩井二空曹は、堂々2機を撃墜し、早くもゼロファイター・ゴッドの片鱗をみせる。その後、筑波空、大村空と内地勤務につくが、この大村空でのエピソードは面白かった。赤松貞明空曹長が、岩井氏の結婚式での大暴れしたという事件や、横山大尉が部下を引き連れて憲兵隊に殴りこみをかけた事件など、もちろん資料などには残らない貴重なエピソードが書かれていたので、得した気分でありました。航空母艦「瑞鳳」に転勤し、母艦搭乗員となる。参加した作戦の模様はもちろんだが、空母の着艦方法、零戦の射撃方法、空戦のノウハウなどが惜しげもなく披露されており、大変勉強になりました。機首を上下に振って20mm弾を散らし、敵機を撃墜するなど、いかにも老練な搭乗員らしいと感服した。台南空、六○一空(空母瑞鶴乗組み)などを経て終戦となる。六○一空での戦いも多くの紙面を割かれています。空戦記の少ない航空隊だと思いますので、是非どうぞ。
「ゼロファイター・ゴッド」と呼ばれた著者 ★★★★☆
著者の飛行機に純粋にあこがれる少年時代から予科練時代・重慶での零戦の鮮烈なデビュー・空母「瑞鳳」での夜間着艦・南方トラックでの激戦・台南でのひととき・特攻隊の掩護・大型爆撃機との死闘・・・などなど数々の死線を乗り越えてこられた著者が語る文章には、実に重みがあり、これらが僅か10年足らずの間に起こった事を思うと、感慨無量である。

なかでも、大分空から鈴鹿空までの初めての場外飛行で郷土の上空を通過し、鈴鹿にはお母さんが出迎えてくれていた時など、本を読むのもやめてしばらくぼーっとしてしまった・・・

「ゼロファイター・ゴッド」と呼ばれた著者だからこそ描けた、これぞ真実の空戦記録である。

生き残った搭乗員 ★★★★☆
昭和15年から昭和20年まで零戦で実戦経験を繰り返しながらその機体に一度も弾が当たったことのない奇跡の搭乗員、確か今もご健在。零戦(ゼロ戦)がデビュー戦を果たした空中戦で2機を撃墜している。

危うく硫黄島の特攻へ出撃する直前で命令が止まるなど、死線を越えて生き残った執念はすごい。