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ウェルチにNOを突きつけた現場主義の経営学 (光文社新書)

価格: ¥1
カテゴリ: 新書
ブランド: 光文社
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話に新鮮味はないがとても痛快 ★★★★★
経歴や年齢などのせいで就職に散々苦労した著者がひょんな縁で入社したGEで実務能力やマネージメントで頭角を現し、とうとうアジア人として最高の地位まで上り詰めた時点で、かのジャック・ウェルチと喧嘩してGEを去るまでの話が主な筋です。訓示として新鮮味はさほどありませんが、会長と衝突して喧嘩で会社を辞めることになった経緯は多少の主観的脚色はあるにしても痛快です。私も外資系企業に勤める身ですが、欧米人ってむしろ日本人よりも上司への絶対服従みたいな感覚が強いので、こんなに思いきったことをした人の話は聞いた事ありませんが、これだけ仕事に自信が持てる人間になりたいなと思った一冊です。
いろんな要素が詰まってました ★★★★★
社会的に成功した有名人の書いた手記やエッセーは人によって賛否両論が分かれるところ。人によって求めるものが違うからでしょうか。私はどちらかというと好きな方なので、よく読みます。
この本を読んだときには、クロネコヤマトの小倉昌男さんの『経営学』を読んだときと同じような、その人の情熱のようなものをひしひしと感じました。
タイトルは『……の経営学』となっていますが、訴えかけることはもっとプリミティブな、「仕事をするということはどういうことか」といったようなことです。

私は年を重ねるにつれ「転職したい」という相談を受けるようになってきました。
30前半で既に3回やっている経験者だということと、徐々に存在が広く知られるようになってきたコンサルティング業界や投資ファンドにいた経験があるからだと思います。
相談内容によくあるパターンは、言ってしまえば「(自分がそれができるはずだから)今よりももっと華やかなイメージのあるようなことをやりたい」というようなことです。正直なところ、私自身が「華やか」とかそういう感想を持っていないために、あんまり適切な回答はできていません。

どうしてそういうイメージを持っていなかったかというのが、この本を読んだときに少しわかった気がします。
身の回りにいる、あるいは身の回りにいた優秀という評判の人の多くは、普通の人が10時間くらいかけてたどり着く結論を1時間くらいでひゅひゅひゅっと出してしまうような頭の切れがあるとかそういう「華やかな」タイプではなく、この著者のように常に階段を1つずつ確実に上りながら信頼を築いていくようなタイプだったからなんだと思います。

それを象徴しているのが、著者が何かあると原点に立ち返るために参考にしているという、168ページから載っている「ウィナーズセンス」「ルーザーズセンス」の記述です。私はかなり自省の念に駆られてしまいました……これからもたまに見返してみよう、なんて思ってしまいます。
経営学??教訓集?? ★★★☆☆
GEに入社することになった経緯、GEへ入社してからのトピック、そこで出会った印象的な人物、GEを辞め、ベンチャー企業の経営を任されての苦闘、が語られています。
「経営学」というより、仕事の中で得た「教訓」という感じでした。
「経営学」に期待しなければ、読んでて楽しい本です。自慢話ぽくなく、良い感じです。

外資ってこんな仕事の仕方するのか、とか、ビジネスマンとしての熱い想いなど、出世したサラリーマンの仕事ぶりを、のぞくことができます。

すばらしい!千葉さんの生き様 ★★★★★
 ウェルチ礼賛の日本人にぜひ読んで欲しい。千葉さんの視点から見れば、決してウェルチが賞賛されるに値する経営者ではなかったことがわかるだろう。板倉雄一郎さんの『社長失格』ではゲイツがとんでもない奴だったように書かれているが、やはり彼らと交わった人の話をよく聞いて、勝手な幻想で持って彼らを褒めたたえるのは止めにしようではないか。
とにかくおもしろい ★★★★☆
外資系企業(GE)に入社して、異例の出世(本社副社長)にまで上り詰めた著者が、
ジャック・ウェルチ氏と対立して会社を辞め、その後、自ら会社を…。というお話しです。
自伝といったほうが良いかもしれません。読み物としては、とてもおもしろいと思います。
ただ、新書ではなく、ハードカバーにしてもっといろいろな話を聞かせてほしかった。

あるいは、著者のビジネスノウハウだけをまとめてもおもしろい本になったのではないかと思います。
そういう点では、ちょっと中途半端です。(でも間違いなくおもしろい)