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日本ブランドが世界を巡る

価格: ¥129
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日経BP社
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気軽に読めるのに深い本 ★★★★★
軽い気持ちで読み始めたのだけど、想像以上に深い本だった。もちろんグラフィックを眺めるだけでも楽しい。でもこれを読むと、それぞれの国のパッケージの違いから、食文化の違いや日本との関係などが透けて見えてくるし、色づかいに各国の特徴が表れているのもよくわかる(フィリピンのカップラーメンやベトナムのリポビタンDが面白い)。
ロッテのキシリトールのページにある、日清チキンラーメンが「それぞれのお国柄を色濃く反映していたのは、ラーメンが主食に近い商品ゆえの事情。これに対して、ガムは嗜好品なので、ブランド感が重要になる」といった分析など、ひとつひとつの解説に納得がいく。著者が足で稼いだ情報も数多く盛り込まれていて、これは「ヤマサ特選しょうゆ」の卓上瓶をデザインした竹鶴壽男氏がこれからのパッケージデザイナーに向けて語った、「毎日の実体験によって得た身体感覚がデザインに表れますから、もっと身体を使う、遊ぶことを覚えてほしい」という言葉と響き合う気がした。
ただ、この本にはひとつ難点がある。海外仕様のパッケージや海外限定商品を見て欲しくなっても、日本ではなかなか手に入らないところだ。フランスで人気というヤマサ醤油のご飯だれ(38ページ)をぜひ試したいのですが、どうすればいいでしょう?
発見に満ちています ★★★★★
チキンラーメン、サロンパス、ヤマサ醤油、かっぱえびせん、出前一丁…。身近にある食品や日用品が、思いも寄らぬ異国にも流通していることにまず驚かされました。同じ商品でも国によって販売の訴求ポイントが違っていて、それがパッケージデザインに反映されているんですね。中でも小林製薬の使い捨てカイロのデザインは絶妙!この本はそれらのアレンジ具合が微に入り細に入り解説されています。そして読み眺めているうちに、「時には姿を変え、形を変え奮闘する日本ブランドの商品」に熱い応援の眼差しを向けてしまった。すごく面白かったです。企業の人にも、デザインを学ぶ学生にも、ただ面白く読みたい人にもおすすめです。
眺めるだけで楽しい、完全保存版! ★★★★★
旅先のスーパーマーケットをブラブラするのは
海外旅行の楽しみの一つですが、
そんな楽しさがギュギュッと凝縮された1冊。
かっぱえびせんやカップヌードル、味の素…など
見慣れたパッケージが国に寄って微妙〜にマイナーチェンジされてるのは、
その国の社会的背景や食文化が綿密にリサーチされて、
デザインに反映された結果なのだ…ということが解説を読むとよくわかる。
パッケージデザインの資料としても価値が高いけど、
単純に見ているだけで楽しい。
よくぞ(ここまで)並べた、集めた!と。壮観です。