最初は8000円は高いと思って買うのをためらったがそれ相応の価値があるのだろうと買ってみたが見事に期待を裏切られた。
ゲンゴロウの雑学がいろいろ書かれていたがどれもどうでもいいことばかり、蛇足である。
これなら普通の2000円くらいの図鑑買った方がいい

値段がやけに高いが、中を見れば納得のいく内容。学術的視点から詳細に解説が施してあり、日本で確認されている全種類（と思われる）が掲載されている。各種ゲンゴロウの都道府県捕獲記録データ有。

最近、市民グループの自然調査が各地で行われているけれど、タンポポやトンボに並んで、ゲンゴロウ類もそのターゲットになることが多い。

ま、その手の基礎調査に、この本が役に立つとは思えないが、まだまだ、ゲンゴロウには未開拓の分野が多く、そんな調査からも新しい分布の知見が得られるかもしれないことをこの本は教えてくれる。

改訂版であり、最新の知見が盛り込まれた本で、買うなら今の本である。