(以下追加2003/05/27)
一番の読み物はケリ子とカモ子の古典夜話です。単なる能や歌舞伎の芸談でなく、源氏物語が題材となった作品の背景や登場人物の人となり等について作品に精通した両者ならではの解釈が述べられ、読み手も色々考えることができます。
さらにもう一つ印象に残る記述を書けば、能!を自分では舞わなくなったいきさつについて対談で述べたところです。観世流で初めてプロを名乗った女流の方については一言でバッサリ。その女流を原点とする頭だけで能をやる馬鹿げた系統が小金井にあり鎌倉にも同系がありますが、彼らの演ずるものが能として全く価値がないと思う小生にとって、とても心地よい対談です。
感性のないエセには、卓越した技術は必須だがそれだけでは本物にならないことは決して理解できないでしょうね。万事に通じることですが・・・。