私はこれから部下を持つことになるので、リーダーシップに関する本を日本語と英語で読んでおこう、と思い、最初に手にした英語の本がこれでした。
書いてあることは恐らくすべて基本的なことばかりです。ただし、ここに書かれたことを実践できている管理職は、世の中にどれくらいいるでしょうか?
本の最初の方に、「部下のためにマネージャーが働くのであって、マネージャーのために部下が働くのではない(... managers should work for their people and not the reverse...)」という一節があり、そのコンセプトは私にとって目からうろこでした。管理職にある、というただそれだけでエラソーにし、部下が良い仕事をしても決して褒めず、ミスを犯したときだけガミガミ言い、やる気をそいでいる役職者がどれだけ多いことか!
前記したように、全体的には基本的なことばかりですが、でもそれを実践しているマネージャーは非常に少ないと思うので、邦訳版もありますし、良いリーダーになりたい、と志すひとはすべて、目を通されるとよいと思います。
でも目を通すだけでは駄目ですよ。この本は「読む本」ではなく、「実践する本」だと思います。