インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

おじいさんの旅

価格: ¥194
カテゴリ: 大型本
ブランド: ほるぷ出版
Amazon.co.jpで確認
静かで詩的な絵☆ ★★★☆☆
繊細で透明感のある、静止画のような絵がとても美しいです。
一つの出来事をクローズアップして感動的に描くのではなく、淡々とおじいちゃんの一生が描かれています。
「何もない、でも心にずっと余韻が残る」絵本です。
おじいちゃんという、子供にとっては父親ほどリアルに近くない肉親について、絵本の描きぶり全体で表現した質の高い作品だと思います。
郷愁の日本とアメリカ 大人向けの絵本 ★★★★☆
小説だと思い込んで買ってみたら短い絵本だったのですが、なかなか味のある、どちらかというと大人向けの絵本でした。戦前にアメリカに渡ってカリフォルニアで過ごし、妻とかの地で生まれ育った娘を連れて日本に戻ってきたお祖父さんが、カリフォルニアを懐かしむ。そして孫息子である「私」もいつかお祖父さんが話してくれたアメリカに渡り、お祖父さんと同じように、アメリカにいれば日本が懐かしくなるし、日本にいればアメリカが恋しくなるという気持ちを経験する..."The funny thing is, the moment I am in one country, I am homesick for the other." この絵本ではアメリカと日本という二つの国が故郷になっていますが、故郷がそんなに離れていなくても同じように感じるときもあるはず。そういう意味ではだれでも共感できるメッセージなのではないでしょうか。1点気になるところは、とてもすてきな絵だとは思うし、classyではあるけれど、あまりにも日本人の顔の東洋的特徴が協調されすぎているように感じました。
故郷への思い? ★☆☆☆☆
故郷への執着が少ない私には、ああ、そうですか、という本でした。
絵も別によくないし・・・。

絵本は人それぞれ。
これが、人気なのかああ。
Our journey ★★★★★
妻(アメリカ人)が2才の息子のために購入した本です。本棚にあるのを読んで聞かせた所、じっと最期まで聞いていました。
私はそのとき初めて読んだのですが、日本で暮らす妻の胸中を思うと同時に、じっと絵本を見つめている息子が自分の境遇を考えているかのように思え、胸が詰まる思いがしました。普段見る絵本と違う美しい絵が彼の心をとらえたんでしょう。
普段は、動物や乗り物の本が大好きな元気な男の子で、興味のない本には見向きもしないのでこの反応には非常に驚きました。
本のかかれている対象年令で子供に合う本を探していましたが、それって知らないうちに子供を年令と言う枠に押し込んでいたのかなと思いました。ノスタルジックな美しい思い出話という感じの本です。人によって評価の分かれる本のような気がします。私はとても気に入りました。
シンプルな文章で繊細な思いを伝えている、自伝的絵本 ★★★★★
「Bicycle Man」、「Allison」に次いで3冊目に読んだAllen Sayのこの本で、すっかり彼のファンになりました!

これは自伝です。といっても、主役は戦前に渡米した彼のおじいさん。おじいさんから彼までの家族史を軸に、おじいさんや彼のふるさと(日本とアメリカ)に対する思いがぼくとつに語られています。

おじいさんの経験や気持ちが、こんなにも大きく孫に影響を与えていることに、心動かされました。おじいさんがこの本を読んだら、胸が熱くなるだろうなあ、と思うと共に、自分も遠い未来に孫をもったら、孫は私の人生をどうみるんだろうか、なんて思いをはせました。

Allen Sayの絵本の魅力は、その美しく現実感のある絵に加えて、児童書らしくないテーマ設定にあると思います。ふるさとへの思いや世代を渡って受け継がれる気持ち、そんな微妙で説明しづらいテーマを子供たちに伝えたい、という願いが伝わってきます。

英文はとても短く、各ページに1、2行。辞書をひきひき、学校で英語を習っているだけの中学生でも、なんとなく意味は分かりそうです。こんなにシンプルな文章で、こんなに繊細な思いが読者に伝わってくるなんて、びっくりです!