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狂人の太鼓

価格: ¥2,160
カテゴリ: 単行本
ブランド: 国書刊行会
Amazon.co.jpで確認
言葉のない絵本 ★★★★★
表紙に「木版画による小説」と紹介されているので画集と勘違いすることは無いだろうが、パッと見は片面印刷の版画集のおもむき。

場面解説や会話文などは一切無い。文字らしきものは画中の書籍や手紙のなかに彫りこまれているがイメージだけで意味は持っていない。
本当に絵だけで表されたユニーク本。文章はないがストーリーは読み取れる。

1枚目:剣を腰に差し海辺に立つ男。沖には帆船が描かれている。
2枚目:太鼓を打つアフリカ系の男と、その後ろには近寄る剣を持った男。
3枚目:太鼓を持つ剣男。
4枚目:鎖につながれて海辺に立つアフリカ系の人たち。帆船に向けて漕ぎ出すボート。
ここまでで、奴隷商人が奴隷狩りをしていること、戦利品として太鼓を奪ったことがわかる。

読者にストーリーを考えながら読むことを要求する、ちょっと生意気で面倒な本だが、読み出すと1枚として無駄な絵が無く著者の描く世界に引き込まれていく。本当にユニークとしか言いようがない。
かなりのインパクト ★★★★★
文字のない小説として全て版画で表現されている。
それゆえ若干社会的背景が分からないと、ストーリーが分からないが、これは理解しよ
うとするより、感じることの方が作者の意図なのだろう。版画は全てモノクロ(紺色に
近い)で、雰囲気を盛り立てている。
必ずしも順番に読まなくても(見なくても)、画集の特殊なものとしての価値があると
思う。
2つの意味で、ぜいたくな味わい。 ★★★☆☆
なんとも、ぜいたくな作りだった。
2重の意味で。

2ページ見開きだが、右側のページにずしりとくる版画。
向かって左は、白一色。

何枚めくっても、ひたすら真っ白。
この紙面の無駄遣いぶりが、じつに気持ちいい。

また、かたくて分厚い、白無垢の紙の質感が、うれしい。
手の込んだ木版画と調和する「木の味」がする紙質。

絵のない絵本。
だから、文字は無い(郵便馬車の側面に「POST」とあるのを除けば)。

1,2,3…といったページ番号さえ、無い。

いわば、モノクロの無声映画を鑑賞した気分になれる次第。

しかし、各々の絵の象徴性は、結局のところ、スムーズな物語に回収されてしまい、一度読めば、すっかり飲み込めるようなしろものである。

(黒々とした画風の『笑うせえるすまん』と比較しても面白かろう)

やはり、その意味では「豪華な豪華な絵本」なのだし「たかが絵本」のために極度の入念な配慮を凝らしたという、別の意味のぜいたくをしている気分にもなれる。
とにかく、イイ意味で無駄が多いのだ。

本に読まれる本 ★★★★☆
 æ'»å­-のない本である。
 なにã-ろノンãƒ-ルさえ振られていない。奥付のデータと、カバー見è¿"と、帯とに書かれたアオリだã'は、さすがにæ'»å­-だが、本æ-‡ã«ã¯ã¾ã£ãŸãå­˜åœ¨ã-ない。
 ã"れはï¼'ï¼'0è'‰ã®æœ¨ç‰ˆç"»ã®ã¿ã§æ§‹æˆã•ã‚ŒãŸç‰©èªžãªã®ã§ã‚る。

 多数の木版ç"»ã¯ã€ã²ã¨ã¤ã®ç‰©èªžã‚'ç¹"りなす。大長編絵本とå'¼ã‚"でもé-"違いではあるまい。版å...ƒã§ã¯ã€Œæ-‡å­-のない小説」という惹句ã‚'つã'ているが、さて、どうだろう。小説と物語とはå¿...ずã-もイコールではないと思うのだが。

 印象的なç"»é¢¨ã®æœ¨ç‰ˆç"»ã¯ã€ã„ずれもå¯"意と象å¾'性に満ちている。……と書くと難ã-そうだが、そう、たã-かにすらすら読み流せる本ではない。一枚一枚の絵に込められた意å'³ã‚'読み解く作業が読è€...に要求される。が、決ã-て難解ではない。ストãƒ!¼ãƒªãƒ¼ã®å±•é-‹ã‚‚、決ã-て奇想天å¤-なものではない。作è€...の技量はたいã-たもので、たった一枚の絵の題材と構図とで一連のできã"とã‚'示ã-てã-まう手è...•ã¯ã€ãªã¾ãªã‹ãªã‚‚のではない。
 ただ、読むå'の資質によって、ã"の本がもたらã-てくれる物語の肌合いは、ずいぶã‚"と違ったものになるだろう。かきたてられる想像力の質によって、おもã-ろくもなれば、つまらなくもなる本だと思う。æˆ'ã€...の中にある引き出ã-が、ã"の本によって読まれるのだ。

文字のない小説! ★★★★★
ほぼ全てのページが木版画のみで綴られた文字の無い小説です。内容については一切の解説はされていません。すべては妖しくも美しい木版画たちを、読み手がどう解釈するかにまかされています。読む度に異なるストーリーを発見できました。飽きのこない本です。